旅するチョウ、秋空ひらり 「アサギマダラ」が神戸・摩耶山に飛来

2022/09/28 20:00

秋空に羽ばたくアサギマダラ=28日午前、神戸市灘区摩耶山町、摩耶山天上寺

 越冬のため、長距離を移動する渡りのチョウ「アサギマダラ」が神戸・摩耶山の天上寺に飛来している。鮮やかなあさぎ色の羽の舞が、秋空に映える。 関連ニュース 亡き孫への思い「旅するチョウ」に託す 羽に名前の頭文字、70キロ離れた土地に舞い降りる 渡りチョウ「アサギマダラ」 住民ら植えた花に飛来 南あわじ・諭鶴羽神社 1円玉よりミニ! 国内最小トンボ、草の先端で一休み 芦屋、西宮の湿地


 北日本や標高の高い山地などに生息し、秋になると沖縄・南西諸島や台湾などへ移動する。2千キロを飛ぶ個体もあるとされ「旅するチョウ」と呼ばれる。
 大好物のフジバカマが植わる同寺の境内ではここ数年、ピーク時に数百羽が乱舞。同寺によると4~5日前に飛来し、現在は30羽ほどの姿が見られる。10月初旬がピークで中旬には飛び去ってしまうという。
 同寺の副貫主伊藤浄真さん(69)は「海を渡っていく、小さな体に秘められた偉大な生命力を身近に感じてほしい」と話している。
(鈴木雅之)

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