兵庫県、ＬＧＢＴの電話相談窓口を開設　毎週土曜、専門スタッフが対応

　兵庫県は、性的少数者（ＬＧＢＴなど）やその家族らを対象にした無料の相談窓口を開設した。毎週土曜の午後６～９時、ＬＧＢＴ支援団体の専門スタッフが電話などで対応する。友人や教員ら関わりのある人なら誰でも利用でき、匿名での相談も受け付ける。 関連ニュース 「性的少数者は病気じゃない」シンガポール　禁止条項撤廃を経て理解深める定例イベント エルトンとの共作のブランディ「葛藤する性的少数者の若者の助けになれば」　 「播州織の魅力広めたい」西脇高生が万博披露前にリハーサル　障害者や性的少数者想定した衣装も

　県内では阪神間を中心に１０市町が相談窓口を設けているが、県全域をカバーできるように県としても準備を進めていた。
　例としては「性別に悩んでいるけど、誰にも話せない」や「男女別の制服を着るのがつらい」といった相談のほか、本人の了承なく性的指向や性自認を職場などで明かす「アウティング」の被害なども想定している。内容によっては、心のケアなどの専門機関につなげる。
　希望に応じて対面での相談も可能で、予約が必要。会見で説明した斎藤元彦知事は「社会活動や学校の中で相談できずに孤立している人も多い」とし、窓口の活用を呼びかけた。
　県ＬＧＢＴ電話相談ＴＥＬ０５０・３６３７・７５２１
（田中陽一）