神戸ポートタワー営業再開、２４年春にずれ込み　台風が影響、運営業者も決まらず半年以上遅れ

　神戸市は３０日の市会特別委員会で、改修工事中の神戸ポートタワー（神戸市中央区）について、来年夏に予定するリニューアルオープンが半年以上遅れ、２０２４年春になると明らかにした。台風などが影響した工事の遅れと、運営する民間事業者の選定に時間を要することが理由という。 関連ニュース 【写真】強風で足場「むき出し」　改修中の神戸ポートタワー 【イメージ図】リニューアル後の神戸ポートタワー 改修中の神戸ポートタワー、足場あらわ　強風でシート破損

　１９６３年開業のポートタワーは昨年９月、耐震補強工事などに着手。改修後は、地上約１００メートルの屋上に新たに展望エリアなどが設けられる。当初は工期を２３年７月末までとし、開業６０周年となる同年夏ごろの営業再開を予定していた。
　同市港湾局の長谷川憲孝局長は、３０日の市会決算特別委員会で営業再開の延期を報告。昨年設立した「神戸ウォーターフロント開発機構」が民間事業者と共同で改修後のタワーを運営する方針を示した上で「事業者が決まらなければ内装工事を進められない」などと説明した。事業者を年内に公募し、工期は２４年３月末まで延長するとした。
（吉田敦史）