太子町長が失職、出直し選に立候補へ 同町の元教育長も立候補する意向

2022/10/05 18:45

太子町役場=兵庫県太子町鵤

 前教育長のセクハラ疑惑を巡り、町議会が不信任決議を可決した兵庫県太子町の服部千秋町長(62)は5日、議会を解散せず7日付で失職し、出直し町長選に立候補すると表明した。町長選は11月13、20日のいずれかになる見通しで、元同町教育長の沖汐守彦氏(65)も立候補する意向を固めたことが分かった。 関連ニュース セクハラ疑惑、町教育長が辞職願「職にとどまること町益にならない」 兵庫・太子町 太子町教育長がセクハラか 「酒席に誘われ手を握られた」女性教育委員が辞職 太子町教育長セクハラ疑惑 弁明するも具体的説明はせず

 服部氏は会見で「不信任の理由は的を射ていない。私自身が良いのかどうか、住民の皆さまに判断を仰ぐことにした」と議会解散を避けた理由を説明した。
 沖汐氏は県教育委員会人権教育課長、県立西はりま特別支援学校長などを経て、服部氏が2019年に教育長に任命した。しかし学校予算を巡って服部氏を公然と批判し、再任されず任期の21年9月で退任した。神戸新聞の取材に「服部町長のままでは行政の信頼回復が不可能」などと話した。
 太子町では今年8月、沖汐氏の後任の前教育長が教育委員の女性に対するセクハラ疑惑で辞職した。議会は積極的に調査をしない服部氏の姿勢に反発を強め、9月26日に不信任決議を可決した。(直江 純)

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