「いまだにこのような事案、大変残念」 姫路女学院体罰問題で斎藤知事「必要あれば県として指導」

2022/10/05 20:07

兵庫県の斎藤元彦知事

 兵庫県姫路市豊沢町の姫路女学院高校で、ソフトボール部顧問の男性教諭(40)が9月、部員で1年生の女子生徒(16)をたたいて全治1カ月のけがを負わせた問題を巡り、兵庫県の斎藤元彦知事は5日、定例会見で「体罰は違法行為で許されない。いまだになお、このような事案が起きて大変残念だ」と述べた。 関連ニュース 部活や体育で生徒13人に体罰「苦痛、卒業後も」 高校の男性教諭を減給 兵庫県教委 城陽小の暴言・体罰問題で提訴 被害男児の父らが会見「後遺症の苦しみ知って」 女児の腕つかみ負傷させる体罰 宝塚の女性教諭を減給 兵庫県教委、3件の処分発表

 同校などによると、教諭は9月24日朝、地区大会にユニホームを忘れてきた女子生徒の顔をたたき「お前なんかいらん」などと暴言を浴びせた。生徒はたたかれた衝撃で顎が外れたまま5時間以上、教諭のそばに立っていた。翌日も尻を蹴られるなどして、精神的ショックを受けて登校できていないという。
 斎藤知事は「被害者の生徒は大けがを負い、心身に大きな影響を受けているはず。設置者である学校法人は心のケアをしっかり行い、加害教員の処分を検討してほしい」とした。
 その上で、再発防止策の策定を急ぐよう求め「学校法人の対応を注視することが原則だが、必要であれば県として助言や指導を行う」と言及した。(金 旻革)

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