明石・泉市長が政治家引退へ 来年4月任期末での退任表明

2022/10/12 16:59

明石市議会で市長退任を表明した泉房穂市長=12日午後4時58分、明石市中崎1(撮影・小林良多)

 自身への問責決議案を巡り、兵庫県の明石市議に「賛成したら許さんからな」「次の選挙で落としてやる」などと発言して問題になっていた泉房穂明石市長(59)が12日、来年4月の任期末で退任し、政治家を引退することを表明した。 関連ニュース 【議会との対立関係を深堀り】二元代表制のかたち…再議の先に【上】勝負手 【明石市長がやってきたこととは】二元代表制のかたち…再議の先に 巻き返し 明石市長への問責決議可決 市会賛成多数「異論排除の言動、危険で不適切」

 泉市長は2011年4月に初当選し、現在3期目。市幹部に「火を付けて捕まってこい」などの暴言を浴びせていたことが19年1月に発覚して辞職した。
 その際、「市長としての資質に欠けていた」と謝罪し、同年3月の出直し市長選で当選した。
 泉市長の市政運営を巡っては、今年3月、確執があったとされる副市長2人が任期途中で同時に退任したほか、市議会ともあつれきが絶えなかった。
 【問責決議】国や地方自治体の議会で、閣僚や首長などの責任を問う意思を示す議決。不信任決議と異なり、議会の解散や辞職といった法的拘束力はない。兵庫県内では昨年6月、芦屋市幹部の部下へのパワーハラスメント問題を受け、同市議会に伊藤舞市長に対する問責決議案が提出され、可決された。国や地方自治体の議会で、閣僚、首長などの責任を問う意思を示す議決。不信任決議と異なり、議会の解散や辞職といった法的拘束力はない。

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