姫路女学院高ソフトボール部体罰 男性教諭を懲戒解雇 再発防止策も公表

2022/10/13 17:20

姫路女学院中学・高校=姫路市豊沢町

 兵庫県姫路市豊沢町の姫路女学院高校でソフトボール部顧問を務めていた男性教諭(40)が、1年生部員の女子生徒(16)の顔をたたき全治1カ月のけがを負わせた問題で、同校は13日、男性教諭を12日付で懲戒解雇にしたと発表した。 関連ニュース 女子生徒の顔たたき、顎が外れた状態で5時間以上立たせる 姫路女学院高、ソフトボール部顧問体罰で謝罪「生徒に申し訳ない」 懲戒処分検討、生徒は登校できず 姫路女学院高ソフトボール部体罰 顧問の男性教諭、ほかにも複数の暴行や暴言か 理事長が謝罪

 同校などによると、男性教諭は9月24日朝、ユニホームを忘れてきた女子生徒の顔をたたき、「お前なんかいらん」などと暴言を浴びせた。生徒はたたかれた衝撃で顎が外れたまま5時間以上、教諭のそばに立っていたという。翌日も尻を蹴られるなどし、精神的ショックが大きく登校できていない。生徒側は兵庫県警に被害届を提出した。
 男性教諭を巡っては、1日にあった保護者説明会などで、ほかにも複数の暴行や暴言があったとの指摘があるが、同校は既に懲戒解雇としたことなどを理由に、現時点では「調査を継続する考えはない」と説明。今後、具体的な被害が明らかになれば「必要に応じて対応したい」とした。
 同校は男性教諭の懲戒解雇とともに、運動部顧問は日本スポーツ協会公認スポーツ指導者資格を取得するなどの再発防止策を公表した。(森下陽介、田中陽一)

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