トマトやナスなどの害虫、兵庫で初確認 葉が縮み、果実に痕 県が注意呼びかけ

2022/10/17 18:30

背中に黒い点が見えるクロテンコナカイガラムシのメスの成虫(兵庫県病害虫防除所提供)

 兵庫県病害虫防除所(加西市)は、トマトなどの害虫「クロテンコナカイガラムシ」を県内で初めて確認し、発生予察特殊報を出した。葉や茎、果実などに寄生して汁を吸うなどし、葉が縮み、果実に痕が残るなど商品価値を低下させるため注意を呼びかけている。 関連ニュース 【別カット】オクラの茎の先に密集するクロテンコナカイガラムシ 【別カット】キクに寄生するクロテンコナカイガラムシと縮んだ茎の先 大学名だけで敬遠された…学生開発の“殺虫”ならぬ“逃虫”商品に企業が助け船!「コンセプト、こだわりを聞いて愛着が湧いた」

 8月下旬、県東部の施設栽培のトマトとナス、オクラで発見。同じ県東部で露地栽培のキクでも似た虫が見つかり、農林水産省神戸植物防疫所がクロテンコナカイガラムシと確認した。
 幼虫とメスの成虫が被害をもたらす。メスの成虫には羽がなく体長は3~4ミリ程度で、全体は白く見えるが背中の前と後ろに左右一対の黒い斑点がある。国内では2009年以降、大阪や京都など13府県で確認されていた。
 同防除所は発生を確認すれば薬剤を散布し、枝などの残りかすを処分して被害を広げないよう求めている。(森 信弘)

神戸新聞NEXTへ
神戸新聞NEXTへ