神戸市長「当然、永年保存されるべき」 少年Aの全記録廃棄問題「知る機会が失われ大変遺憾でショック」
2022/10/20 17:35
久元喜造市長
神戸連続児童殺傷事件の全ての記録を神戸家裁が廃棄していた問題を受け、神戸市の久元喜造市長は20日の定例会見で、同事件の記録について「当然、永年保存されるべきものだった」との考えを示した。
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同事件に関し、久元市長は「世間を震撼させ、神戸市民に非常に大きな衝撃を与えた」と指摘。最高裁が史料的価値の高い記録を永久に保存するよう通達を出していたことに触れ、「最高裁の考え方によれば、永年保存されるべきだった。知りうる機会が永久に失われることについては大変遺憾で、ショックだ」と話した。(三島大一郎)
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