路線バスがサウナに! 略して「サバス」、屋外イベントで人気 降車ボタン押すと蒸気が充満
2022/10/25 16:30
サウナバス「サバス」体験を終え、車外で外気浴を満喫する参加者=3月、兵庫県神河町根宇野
兵庫県内で多様なスタイルのサウナが人気を集めている。
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神姫バス(姫路市)の引退した路線バス車両を改装したサウナバス、略して「サバス」。本場フィンランドのまきストーブを搭載し、降車ボタンを押すと蒸気が広がる。今年3月から本格稼働したが、問い合わせがひっきりなしに入っているという。
主に温浴施設や自治体が主催するイベントへの貸し出しが多く、肌寒くなってきた最近は屋外で開かれるサウナイベントからも声がかかる。運営する株式会社「リバース」の松原安理佐さん(29)は「本格的なサウナ室に驚かれることが多い」と笑い、「移動できるのが強みなので、窓から絶景を楽しんでもらえるような取り組みもできたら」としている。
新型コロナ禍ならではのアイデアも。日帰り温泉とカプセルホテルを備えた「神戸クアハウス」(神戸市中央区)では、テレワークなどに活用できる「デイユースプラン」を2020年7月から提供する。無料Wi-Fiが利用できる完全個室のカプセルホテルに最長13時間滞在可能で、サウナに入って気分転換することもできる。ピーク時は月に60人ほどの利用があったという。
さらに同施設では、21年6月にサウナストーブをリニューアル。一定間隔で水蒸気が自動で出るストーブを導入したところ、交流サイト(SNS)で話題となり、20~30代男性の利用客が急増したという。担当者は「反響は想像以上だが、若者の間でのサウナ人気を実感している」と話している。(綱嶋葉名)