部下に「しばくぞ」「死ねや」 パワハラで警部補ら4人処分 162キロで高速走行の巡査も 兵庫県警

2022/10/25 20:05

兵庫県警察本部=神戸市中央区

 部下にパワハラ行為をしたとして、兵庫県警は25日までに、県警本部総務部の50代男性警部補ら計4人を本部長訓戒などの処分にした。神戸新聞社の情報公開請求で分かった。 関連ニュース 男性警部が部下へパワハラ、同僚女性とW不倫で処分 本人は否認も複数の目撃情報 「上司に怒られる…」臨時社員の小さなミス、あちこち飛び火の不祥事に 休暇取得に「辞表出せ」、意見食い違いで無視 パワハラ処分は2人とも50代男性警部 兵庫県警

 県警監察官室によると、男性警部補は同僚の50代男性巡査部長らとともに2020年3月~今年6月、当時部下だった40代男性巡査部長と、40代男性巡査長に対し、「あほ」「ボケ」「しばくぞ」「死ねや」などと怒鳴った。男性巡査長は不眠などの体調不調を訴え、6月から休職している。
 県警は9月1日付で中心人物だった警部補を本部長訓戒処分、巡査部長を本部長注意処分に。上司だった60代男性警部も報告を受けていたのに口頭注意で済ませたとして警務部長注意とした。
 警部補は県警の調べに対し「(被害職員の)仕事に対する姿勢に腹が立った」、巡査部長は「フラストレーションを晴らすためだった」と話したという。
 また、術科特練員の監督だった40代男性警部補のパワハラも認定。20~40代の部下7人に対し、日常的に怒鳴っていたほか、訓練名目で20キロ走らせるなどした。その他、香川県内の高速道路を時速162キロで走行し、速度違反取り締まり装置で摘発された20代男性巡査も警務部長訓戒とした。

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