船長飲酒で5人死傷事故 パイロットボート運航会社に「輸送の安全確保」命令 国交省神戸運輸監理部
2022/11/04 19:50
神戸港(資料写真)
神戸港沖で9月4日未明、パイロットボートが防波堤に衝突し、男性5人が死傷した事故を受け、国土交通省神戸運輸監理部は4日、ボートを運航していた内海交通(神戸市中央区)に「輸送の安全の確保に関する命令」を出した。
関連ニュース
酒気帯び?レーサー レース直前にパトカーと“一戦”
ハイビーム立腹、5キロあおり信号停車時に窓ガラス割り車外で暴行
カレンダー5万枚路上散乱 トラック荷崩れ、5車線埋める
事故は、外国船などに乗り込んで港内の誘導業務を担う水先人を運ぶため、沖に向かう途中に発生した。船長の山中和孝さん=当時(52)=と水先人の山下勇人さん=当時(71)=が死亡し、50~70代の水先人ら3人が負傷した。山中さんの体内からはアルコールが検出され、乗船前に乗組員らと飲酒していたことが分かった。
同命令は、安全管理規定の見直しやアルコール検査体制の順守など9項目。同監理部によると、再発防止策の提出を求め、営業再開後に実行できているか確認するという。