神戸大学病院で耐震設計に不備 電源設備の更新工事406万円分、業者が追加工事の費用負担
2022/11/07 16:30
神戸大学病院
会計検査院が7日に公表した2021年度決算検査報告書では、神戸大の事業についても電源設備の更新工事の一部支出406万円が「不当」だったと指摘された。設備機器の耐震設計に誤りがあり、地震発生時に転倒、破損するおそれがあったという。
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神戸大によると、工事は神戸大学病院(神戸市中央区)の電源設備更新のため、18年に電気設備工事会社(大阪府吹田市)と契約。工期は同年10月~19年3月で、対象は計11カ所、工事費は総額5724万円だった。
指摘があったのはうち1カ所。高さ約2メートルの箱状の機器をアンカーボルトで床に固定する耐震設計に計算上不備があることが20年12月、会計検査院の実地検査で分かった。
同大は指摘を受け、同社に追加工事を依頼し、21年3月に完了。費用は同社が負担したという。(大橋凜太郎)