〈彩前線〉パノラマの雲海と紅葉が競演 たなびく雲の切れ間に城下町 豊岡・有子城跡

2022/11/09 19:45

紅葉樹と雲海、城下町の眺望を楽しめる有子山城跡=豊岡市出石町

 兵庫県豊岡市出石町の有子山城跡(標高321メートル)に、1本の紅葉樹がそびえ立つ。どこまでも続く雲海との競演が見どころだ。 関連ニュース 養父市の今井久雄副市長が退任 30日付 冬の竹田城跡で特別体験を 期間限定、1日2組ガイドツアー 公立八鹿病院、PET-CT導入 但馬地域で初、がんや認知症診断 豊岡病院と共同利用

 有子山城は、戦国期の但馬守護山名祐豊が築いた。本郭の一角で城主のようにまちを見下ろすのは、高さ4~5メートルのコハウチワカエデ。斜面に広がる他の紅葉とともに、緑の部分を少し残して、深い赤に変わっていく。
 さらに紅葉を際立たせるのは、360度に広がる雲海だ。冷え込んだ朝に本郭を訪れると、同市城崎町の来日岳やスキー場などがある神鍋方面までが白一色に覆われる。時間の経過とともに、雲の切れ間から城下町を望むことができた。
 出石ならではの景色が楽しめる本郭までは、有子山の麓から徒歩約1時間でたどりつける。(丸山桃奈)

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