今年巣立ったコウノトリ2羽、それぞれ中国と台湾に飛来 石川と福井生まれ 台湾は初、中国は2例目

2022/11/15 17:30

台湾で初めて確認された石川県生まれのコウノトリ(台湾野鳥保育協会提供)

 兵庫県立コウノトリの郷公園(豊岡市祥雲寺)は15日、国内で今年巣立ったコウノトリ2羽がそれぞれ台湾と中国に飛来したことが確認されたと発表した。台湾での確認は初めて。中国は2020年に次いで2例目という。 関連ニュース 「コウノトリとの接触に注意を」全国初の道路標識 コウノトリ、初の「離婚」確認 ペアになれば「一生添い遂げる」はずが… 野外生息のコウノトリ、全国で300羽突破 「保護から保全へ」新たなステップ

 台湾で確認されたのは、8月に石川県の電柱巣から巣立った雄で、両親は豊岡市生まれと福井県越前市で放鳥された個体。同公園によると、先月31日に台湾・屏東県の臨海埋め立て地で、今月8日には雲林県の養殖池で確認されたという。
 中国では、6月に越前市の巣塔から巣立った雌が確認された。両親はいずれも豊岡市生まれ。浙江省杭州市の河畔で目撃され、地元の浙江野鳥会などを通して連絡があったという。
 今年は日本国内で8府県の34巣塔から計80羽が巣立った。海外への飛来はこのほか韓国で11例ある。(丸山桃奈)

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