戦禍で電力不足…厳冬のウクライナへ使い捨てカイロ贈ろう 丹波篠山市、購入費の寄付募る 11月末まで

2022/11/16 20:10

ウクライナへ使い捨てカイロを贈るための募金箱=丹波篠山市役所

 ロシアによる攻撃で深刻な電力不足に陥る中、これから厳しい冬を迎えるウクライナに、使い捨てカイロを贈ろうと、兵庫県丹波篠山市が購入費に充てるための寄付を市民に呼びかけている。同国出身で神戸学院大客員教授のナディヤ・ゴラルさんが、同市内で開かれた座談会で、母国の家族に使い捨てカイロを送った自身のエピソードを紹介。それを聞いた市民が市へ提案し、取り組みが始まった。 関連ニュース 侵攻終結願い故国と日本の架け橋に オデッサ出身の日本人男性、戦禍の悲しみ抱え避難民を支援 ウクライナ周辺で避難民を支援した学生ボランティア 無力感を抱き、得た経験とは 広がるウクライナ避難者支援、その陰で… 失意の中、危険覚悟で日本を去った男性

 ウクライナでは電力施設が破壊され、電力不足が深刻化。首都キーウでは、防空壕としても利用可能な暖房シェルターの設置なども進められている。
 使い捨てカイロは日本の企業による発明品。海外にも輸出されているが、ウクライナ事情に詳しく、ゴラルさんの客員教授就任にも関わった岡部芳彦神戸学院大教授によると、現地ではほとんど見たことがないという。電気も火も不要で、持ち運びも簡単なため「きっと喜ばれる」と話す。
 同市では、市役所本庁舎や市民センターなどの公共施設に募金箱を設置。30日まで募っている。寄付金で使い捨てカイロを購入し、ウクライナ大使館を介して12月に現地に発送する。
 目標額は100万円。関係者は「カイロを送る運動が全国へも広がれば」と期待している。市地域振興課TEL079・552・5112
(堀井正純)

神戸新聞NEXTへ
神戸新聞NEXTへ