高貴な紫の花、天皇陛下の名前冠したラン初公開 シンガポール植物園が贈呈 淡路、皇后陛下のランと「夫妻」で展示

2022/11/21 18:18

天皇陛下の皇太子時代の名が付けられた「デンドロビウム ナルヒト コウタイシ デンカ」=淡路市夢舞台

 天皇陛下の皇太子時代の名前を冠したラン「デンドロビウム ナルヒト コウタイシ デンカ」が21日、兵庫県淡路市夢舞台の「あわじグリーン館」で初公開された。皇后陛下の名前を持つ「デンドロビウム マサコ コウタイシ ヒデンカ」とともに30日まで展示する。 関連ニュース JR神戸駅「貴賓室」130年で幕 内装残し飲食店に 被災者と同じ弁当希望、災害発生のたび連絡 両陛下の兵庫との絆 両陛下が予定時間を大きくオーバー 満面の笑みで興味示した「吹き戻し」

 1993年、当時の皇太子さまと皇太子妃雅子さまの成婚を記念し、シンガポール植物園がご夫妻に贈った。同園が品種改良した複数の候補から、皇太子さまは高貴な紫の花を、雅子さまは清楚な白い花をそれぞれ選ばれたという。
 今年10月、あわじグリーン館は同植物園と、植物の研究などで連携することに合意。記念に陛下のランと同じ品種の寄贈を受けた。皇后陛下のランは3年前、同植物園が姉妹提携する兵庫県立フラワーセンター(加西市)に寄贈。今回は展示のため、同センターが貸し出した。
 グリーン館内であった贈呈式で、同植物園のタン・プァイ・ヨック園長は「両陛下の花がそろい、うれしく思う」と話した。グリーン館を管理する県園芸・公園協会の伊藤裕文理事長がランを受け取った。贈呈を機に両施設はさらに交流を深める。
 午前10時~午後6時。一般千円、70歳以上500円、高校生以下無料。あわじグリーン館TEL0799・74・1200
(内田世紀)

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