泉市長が退任表明の明石市、来春選挙へ早くも熱い「前哨戦」 現職招いた集会当日に、対立会派も報告会

2022/11/21 20:24

明石市役所=明石市中崎1

 兵庫県明石市内で20日、市政に関する集会が相次いで開かれた。泉房穂市長は市民団体の集いに出席し、立ち上げを予定する地域政党から来春の市長選の候補者擁立と、市議選での自身の施策を支持する議員による過半数確保に改めて意欲を示した。これに対し、市議会最大会派の自民党真誠会は市政報告会を開き、市長の議会対応や地域政党の動きに反発。早くも統一地方選の前哨戦の様相を呈した。 関連ニュース 「私が知事になった方が県民は幸せ」 兵庫・明石の泉市長、地域政党の立ち上げ意向で会見 暴言で政治家引退を表明した泉・明石市長「自公以外で過半数」 来春の市議選で公募の候補者を応援する方針 明石・泉市長が退任、政治家引退へ 「選挙落とす」暴言で引責「繰り返さない自信がない」

 集いで泉市長は「市民の期待に沿ってもらえる市長にたすきを渡したい。(公共事業への予算配分が大きい)昔の明石市に戻すような勢力でなく、今の政策を継続し発展させるよう議会の過半数を取らないと、明石市のこれからが心配だ」と述べた。
 一方、自民党真誠会の報告会では、三好宏幹事長が「選挙で落としたる、という泉市長の暴言を容認する人もいるが、許される話ではない」と市議らが浴びせられた発言を批判。「地域政党立ち上げへ(世間の)論点は移っているが、議会として謝罪をきちんと聞いていない」とした。
 公明党の梅田宏希幹事長も出席し、「市長は来春の市議選で自民党真誠会と公明党を除く議員で過半数とするため、6人を推薦したいというが、これは議会を自分の思い通りにしようとする動きだ」と非難した。(長尾亮太)

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