西脇病院でも時間外未払い 申請した退勤時間とタイムカードに差 400人に計3600万円支払う方針
2022/11/30 18:43
西脇市立西脇病院=西脇市下戸田
兵庫県の西脇市立西脇病院が医師や看護師、医療技術者の時間外手当の未払いを西脇労働基準監督署に指摘され、約400人に計約3600万円を支払う方針であることが30日、同病院への取材で分かった。
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同病院によると、厚生労働省に対して同病院の労働時間管理に関する情報提供があり、7月に同労基署の臨時検査を受けた。4~6月のタイムカードの打刻時間と職員から申請のあった退勤時間に差があったため、労基署から調べるよう指導を受け、約3600万円の未払いが判明したという。
ただ同期間の詳細な残業時間はまだ算出できていないといい、同病院ではさらに精査して、年内に正確な支払額や改善状況などを労基署に示す予定。同病院の長井健事務局長は「時間外勤務の考え方について(労基署と)見解の相違があったが指導には従う」としている。
兵庫県内では三田市民病院でも、看護師ら224人に対し約8548万円の時間外手当の未払いが労基署の指摘で判明している。(伊田雄馬)