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事件発生直後、現場周辺を調べる捜査員ら=2010年10月5日未明、神戸市北区筑紫が丘4
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事件発生直後、現場周辺を調べる捜査員ら=2010年10月5日未明、神戸市北区筑紫が丘4

 2010年10月に神戸市北区の路上で起きた高校生刺殺事件で、兵庫県警が当時17歳だった男(28)=愛知県豊山町=を殺人容疑で逮捕してから11日で1週間となる。高校2年の堤将太さん=当時(16)=が襲われたあの日、夜の住宅街で何が起きたのか。約11年前、県警捜査員や住民らに取材した記録に基づき、事件発生時の状況を振り返る。

 10年10月4日、秋にしては蒸し暑い夜だった。午後10時すぎ、堤さんは同区筑紫が丘4の自動販売機の前で、中学3年の女子生徒と話をしていた。

 2人が話し始めて10~20分ほどたったころだった。10メートルほど離れた道路の反対側にあった車止めの支柱に、何者かが黙って腰掛けた。「気持ち悪い人だね」「ほんまやな」。堤さんたちはそう言って怪しいんだとされる。

 突然、その人影が動く。時刻は午後10時45分ごろ。無言のまま堤さんたちに近づき、襲いかかった。

 「逃げろ!」。堤さんとみられる男性の叫び声を、付近の住民たちは耳にしている。堤さんが女子生徒を逃がそうとしたとみられる。「きゃー」という女性の悲鳴や、痛みを訴える男性の声-。前後して「カチャ」という金属音も響いた。

 午後10時50分ごろ、県警に複数の110番が入る。「男性が血を流している」「意識がない」。通報のうち一つは堤さんが逃がした女子生徒からだった。

 「刃物を持った男に彼氏が刺された」

 犯人は堤さんの首や肩を切り付けて逃走。午後11時を回って、県警は男の特徴を無線で流し、周辺に警察官を配備した。

 同じ頃、警察官や救急隊員が囲む現場で、堤さんが意識を失っていた。「起きなさい」「しっかりしろ」。知らせを受けて駆け付けた家族らが、傍らで懸命に呼び掛けていた。

 堤さんは日付が5日に変わって間もなく、搬送先の神戸市内の病院で亡くなった。同日午前6時には、神戸北署に約80人態勢の捜査本部が設置された。

 事件から6日後の10日になって、事件現場から約100メートル離れた住宅街の側溝で凶器とみられるナイフが見つかった。しかし有力な手がかりはなく、捜査は長きにわたり難航した。

 そして今月4日、当時、現場近くに住んでいたとみられる男が逮捕される。事件発生から、10年10カ月の歳月がたっていた。

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