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仲の良い同級生たちとの会話に表情を和ませる三原舞依(中央)=芦屋市宮川町、県芦屋高
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仲の良い同級生たちとの会話に表情を和ませる三原舞依(中央)=芦屋市宮川町、県芦屋高
クラスメートから歌のエールを受け、笑みを浮かべる坂本花織(手前)=神戸市長田区海運町、神戸野田高
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クラスメートから歌のエールを受け、笑みを浮かべる坂本花織(手前)=神戸市長田区海運町、神戸野田高

 クラスメートが教室で手をつなぎ、輪の中心にいる坂本花織に歌いかけた。

 「♪そこには夢が待ってんだ 苦しみの先にある 輝く未来を信じて」

 11月末、神戸野田高。ジュニアグランプリ(GP)ファイナルの壮行会で、同級生たちは歌手ナオト・インティライミさんの曲「未来へ」にエールを託した。

 坂本は同高1年のスポーツクラスに在籍。バレーボール部の樫木杏菜は言う。「自分にも大きな夢がある。応援するし刺激になる」。坂本とともに神戸FSCでフィギュアに打ち込む籠谷歩未も同じクラス。「普段はふざけてもいるけど、やるときはやる。その集中力がすごい」。小中学校から一緒の幼なじみは、笑顔の陰の努力を知る。

 坂本らが拠点を置く神戸のリンクは冬場だけの営業のため、夏は毎朝午前3時半に起き、西宮市の通年リンクで2時間近く練習してから学校に向かう。

 高校入学後、身長が5センチ近く伸びた坂本は厳しい体重管理も強いられる。「食べるのが好きで太りやすい」といい、白米は朝食のみ。年末に家族でおせち料理をつくるのが楽しみだが、正月に食べるお餅は一つ。「それを割って2回に分けて食べるんです」と涙ぐましい。

 県芦屋高2年の三原舞依も学業との両立に全力を尽くす。

 練習や試合のための早退、欠席は多いが、学校生活をおろそかにせず、成績も優秀。1年から同じ組の川上由花は感心する。「海外で活躍して隣にいるのが信じられないくらいなのに、学校に来ると『ノート見せて』と遅れを取り戻そうと頑張ってる」

 今秋の体育祭前日、三原はリレーの予選で活躍した。当日は大阪での近畿選手権の公式練習だったが、「みんなにも『絶対に来てね』と言われたので」と、早々に切り上げ学校に戻った。リレーのスタート時刻に滑り込み、第3走者で駆けだすと4、5人をごぼう抜き。1位でバトンを渡して同級生を喜ばせた。

 11月28日、クラスメートから歌を贈られた坂本は感激の面持ちだった。「こんなに応援してもらったのは初めて」。今月20日に開かれた学校集会で、三原は同級生を前に言った。「病気で入院している時も励ましてくれた。いろんな支えがあって今、私はここにいる」

 リンクの外から見守る仲間への感謝を胸に、2人は全日本選手権の舞台に立つ。(山本哲志)

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