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全日本選抜体重別選手権に向け調整する阿部一二三=東京都内
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全日本選抜体重別選手権に向け調整する阿部一二三=東京都内
阿部詩
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阿部詩

 柔道の世界選手権(8~9月・ブダペスト)の代表選考会を兼ねる全日本選抜体重別選手権は4月1、2日に福岡国際センターで行われ、最重量級を除く男女各6階級の代表が決まる。男子は2020年東京五輪のホープと期待される66キロ級の19歳、阿部一二三(日体大、兵庫・神港学園高出)に注目が集まる。

 阿部は昨年12月と今年2月のグランドスラム(GS)大会で優勝。豪快な投げ技で海外勢を圧倒した。自信を深め、リオデジャネイロ五輪3位の海老沼匡(パーク24)が不在の階級を引っ張る。

 100キロ超級はリオ五輪2位の原沢久喜(日本中央競馬会)を軸に七戸龍(九州電力)、王子谷剛志(旭化成)らが覇権を争う。100キロ級は同3位の羽賀龍之介(旭化成)に18歳の飯田健太郎(東京・国士舘高)ら若手が挑む。

 90キロ級はベイカー茉秋(東海大)が、優勝したリオ五輪後初となる実戦に臨む。81キロ級は五輪3位の永瀬貴規(旭化成)が頭一つ抜けている。60キロ級の高藤直寿(パーク24)は銅メダリストの力を示せるか。五輪王者の大野将平(旭化成)が出場しない73キロ級は昨年からGS大会2連勝の25歳、橋本壮市(パーク24)が初の世界選手権出場を狙う。

 五輪代表に休養中の選手が多い女子は、52キロ級の阿部詩(うた、兵庫・夙川高)が光る。兄の一二三と同様にダイナミックな投げ技を武器とし、2月の国際大会を16歳にして制した。78キロ超級も20歳の朝比奈沙羅(東海大)、16歳の素根輝(福岡・南筑高)らが力をつけており、リオ五輪3位の山部佳苗(ミキハウス)に挑戦する。

 48キロ級は五輪3位の近藤亜美(三井住友海上)と渡名喜風南(帝京大)の21歳対決が注目される。

 78キロ級は梅木真美(環太平洋大)とGS大会で好結果を残している佐藤瑠香(コマツ)、70キロ級は新井千鶴(三井住友海上)が有力だ。

■兄・一二三「力見せつける」

 阿部一二三が今夏の世界選手権代表入りへ闘志をかき立てている。最終選考会となる全日本選抜体重別選手権を目前にし「圧倒的な力を見せつけたい」と言葉には熱がこもる。

 昨年12月の東京大会、今年2月のパリ大会でグランドスラム(GS)を2連続優勝。特にパリ大会では背負い投げや袖釣り込み腰など豪快な担ぎ技を存分に発揮し、5試合中4試合で一本勝ち。信条の「前に出る柔道」で鮮烈な印象を残した。

 神港学園高2年時に男子史上最年少の17歳2カ月で講道館杯全日本体重別選手権を制し、GS東京大会も初制覇。一躍脚光を浴びたが、以降は勝ち切れない時期が続く。昨夏のリオデジャネイロ五輪出場を逃し「この悔しさは絶対に忘れない」と誓った。

 日本男子の井上康生監督からはパリ大会直後に「おまえは東京五輪で勝つことが目標。満足しては駄目だ」と、あらためて気合を注入されたという。ホープに寄せられる五輪金メダリストへの期待は膨らむ一方だ。

 外国勢への強さを示し、代表選考レースで一歩も二歩もリードするが、「(国内の)66キロ級は層が厚い」と慢心はない。「一つ一つの試合の先に東京五輪がある。全ての試合に勝って出場したい」。闘争心旺盛な若武者の目は、ますます輝きを増している。

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