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180センチ超の長身から速球を投げ込む中小路昇大さん=兵庫県高砂市内
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180センチ超の長身から速球を投げ込む中小路昇大さん=兵庫県高砂市内

 身体障害者野球の強豪、神戸コスモス(神戸市垂水区)に知的障害がある兵庫県明石市の会社員、中小路昇大(なかこうじ・しょうた)さん(18)が入団した。20、21日にほっともっとフィールド神戸(神戸市須磨区)である「第25回全国身体障害者野球大会」への初出場が決まり、選手宣誓の大役も任された。「同じ障害のある選手たちへ希望をもたらす存在に」と期待されている。

 中小路さんは日常生活に支障はないが、抽象的な思考が難しい。小学3年で地元少年野球チームに入り、6年で主将を務めた。中学では特別支援学級に通い、野球部で活躍。高校進学時には「知的障害があっても野球部でプレーできる」という理由で、播磨特別支援学校(たつの市)を選んだ。

 同校野球部員とOBでつくるチーム「ヤンガーズ」は、コスモスと同じ日本身体障害者野球連盟の西近畿地区に所属し、対戦の機会が多い。中小路さんが2年だった一昨年の西近畿大会で、ヤンガーズはコスモス内のチーム「兵庫のじぎく」と戦って破れたが、準優勝。昨年の同大会ではコスモスと対戦し、中小路さんが先発登板して3回まで無失点に抑えた。コスモスの岩崎廣司監督(67)は「打者がタイミングを取りにくい投球フォームで、点を取れるか焦りを感じた」と中小路さんの好投を振り返る。

 大会後、コスモスの選手から誘われて入団。投手、外野手として練習を重ねてきた。4月半ばにあった連盟の公式戦では、中継ぎ投手として初登板し2回を無失点に抑えた。「もっと試合に出て、いつかジャパン(身障者野球の日本代表チーム)に選ばれたい」と夢を語る。

 播磨特別支援学校の野球部顧問で中小路さんを指導した弦牧(つるまき)研太教諭(32)は「彼の投げる球は速く、1年からエース級だった。身障者野球の競技レベルでも十分通用するだろう」と、教え子の活躍を楽しみにしている。

 大会は全国の16チームがトーナメント形式で対戦。20日は午前9時から開会式がある。入場無料。(田中靖浩)

 【知的障害者のベンチ入り枠】知的障害者は身体障害者に比べ運動機能が優れていることが多く、日本身体障害者野球連盟では長らくベンチ入り枠は各チーム1人に制限していた。近年、知的障害者に交付される療育手帳の所持者が増えるにつれて枠の拡大が求められ、2015年に2人、今年からは3人となった。

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