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厳しい表情の田中刑事
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厳しい表情の田中刑事
林祐輔コーチ
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林祐輔コーチ
田中刑事選手に声援を送る子どもたち=12日午前、西宮市内(撮影・大森 武)
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田中刑事選手に声援を送る子どもたち=12日午前、西宮市内(撮影・大森 武)

 平昌(ピョンチャン)冬季五輪のフィギュアスケート団体で、兵庫県西宮市のリンクに拠点を置く田中刑事選手(23)=倉敷芸術科学大大学院=が12日、男子フリーに挑んだ。「強い気持ちで送り出したい」と話していたのが、コーチの林祐輔さん(40)=尼崎市。小学3年から指導してきた教え子とともに、夢の舞台にたどり着いた。

 林さんは尼崎市立西小5年から競技をはじめ、尼崎西高2年のときには阪神・淡路大震災直後の福島国体に兵庫代表として出場した。龍谷大時代は師事する長光歌子コーチ(66)の下でジュニア時代の高橋大輔さん(31)を指導。「これが天才なんやな」と五輪メダリストの天性の素質を感じたという。

 卒業後、大阪で指導者の道に進んだ林さんと出会ったのが、小学生の田中選手だった。「人見知りだけど真面目」。毎週末、岡山県倉敷市からバスでやってくる田中選手を自宅に泊める生活は、高校3年まで続いた。2013年に「ひょうご西宮アイスアリーナ」が完成すると、所属コーチになった林さんを慕って田中選手も練習拠点を移した。

 田中選手はソチ五輪金メダリストの羽生結弦選手(23)と同学年。4年前は「想像できない位置にいた」(田中選手)という同期の背中を必死で追った。「今シーズンは高橋大輔に近い『色気』が出てきた」と林さん。五輪行きが懸かる全日本選手権前は「重圧に対抗するには『やり切った』という支えが必要」と深夜0時まで氷の上に立ち続けた。

 2人がコンビを組んで15年目につかんだ初の五輪。西宮市内では、同じリンクで練習する子どもたちが集まり、田中選手の演技に見入った。4回転ジャンプを失敗した際にはため息も漏れたが、演技後はあたたかい拍手を送った。

 田中選手にもらったキーホルダーをかばんに付けているという尼崎市立武庫北小5年の男児(11)は「緊張しているように見えた。いつもジャンプがすごいので、次は失敗しないように頑張って」と憧れの先輩にエールを送った。

 「自分の持っているものを全部出すこと。(田中選手が)自分に負けへんように持っていきたい」と意気込みを語っていた林さん。16日からの個人戦に、2人の集大成が懸かる。(山本哲志)

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