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グランドスラム・パリ大会でそろってメダルを獲得した阿部詩(右)と金知秀=神戸市中央区の夙川高
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グランドスラム・パリ大会でそろってメダルを獲得した阿部詩(右)と金知秀=神戸市中央区の夙川高

 2月に行われた柔道のグランドスラム(GS)パリ大会で、女子52キロ級日本代表の阿部詩が金メダル、同57キロ級韓国代表の金知秀(キム・チス)が銅メダルと、夙川高(兵庫県)2年生コンビが躍進した。阿部はGS東京大会に続く栄冠で、金知秀は世界選手権銅メダリストを破る金星。自信を深めた2人はそれぞれの国を背負い、2020年東京五輪を目指す。(藤村有希子)

 阿部のヤマ場は準々決勝だった。クラスニキ(コソボ)のパワーに押されそうになったというが、相手に疲れが見えた後半、攻勢を強めた。技ありから押さえ込み、合わせ技一本で切り抜けた。

 卓越した技の切れで頂点まで突き進み、9月の世界選手権代表入りに前進。「負けていい試合がなくなってきている。心は挑戦者だけど、周りは勝って当たり前という目で見てくる」。そんな立場の変化も感じている。

 金知秀は姫路市出身の韓国籍で、韓国代表として出場。敗者復活戦から3位決定戦に進み、世界選手権銅メダルのルスボー(フランス)と戦った。「『試合に負けたら死ぬと思え』と父に昔から言われてきた」と延長に持ち込むと、得意の大内刈りで技ありを奪って勝利。松本純一郎監督は「勝ちへの強い執着心に、相手が根負けした」と評する。

 1年時に全国高校総体48キロ級を制した逸材もその後体調を崩し、1カ月半競技を離れた。「ファミリーレストランに通いつめ、1週間で体重が6キロ増えた」。だが「自分には柔道しかない」と57キロ級に挑戦すると、体がよく動いたといい、アジアジュニア選手権優勝など波に乗った。

 世界王者の兄、一二三とともに東京五輪で金メダルを狙う阿部は「そこへもっともっと近づけるように、やれることを全力でやる」と寝技や組み手の技術向上など課題を冷静に見つめる。金知秀も「決め技をしっかり身に付けて五輪で金メダルを」と意欲十分。日韓の国旗をセンターポールに掲げる日を夢見る。

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