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ウインドサーフィンW杯に初出場する井津上典洋さん。練習と歯科医師の仕事で多忙な日々を送る=神戸市北区
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ウインドサーフィンW杯に初出場する井津上典洋さん。練習と歯科医師の仕事で多忙な日々を送る=神戸市北区
洋上でトレーニングする井津上さん=西宮市の甲子園浜(井津上さん提供)
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洋上でトレーニングする井津上さん=西宮市の甲子園浜(井津上さん提供)

 神奈川県横須賀市で10日に開幕するウインドサーフィンのワールドカップ(W杯)に、神戸市北区の46歳、井津上(いづがみ)典洋さんが初出場する。歯科の開業医を務める傍ら、プロ選手としてトレーニングを重ね、夢をつかんだ。両立できず、歯科医師として働くのをやめた時期もあったが、3児の父となった今では二つの「仕事」に誇りを持っている。(藤村有希子)

 同市北区で育ち、三田学園中学・高校を卒業。叔父が医師だった影響で長崎大学の歯学部に進学し、ウインドサーフィンに出合った。「自然のものをいかに自分にシンクロさせ、結果につなげるか」。とりこになった。

 卒業後は長崎で勤務医をしていたが、競技への思いが募り、28歳で退職。家賃月2万4千円のアパートに住んで練習していた頃、長崎でウインドサーフィンをする歯科医師の男性が心配し、声を掛けてくれた。

 「風が吹く日は海に行けばいい。風のない日に私の診療所に来なさい」。2年のブランクを経て、歯科で働き始めた井津上さん。医者しての心構えを学び、患者と向き合う仕事にやりがいを感じるようになった。

 2004年、結婚と同時に故郷で開業し、軌道に乗ると、競技でも成績を伸ばしプロになった。今では週に2、3日、西宮市の甲子園浜や滋賀の琵琶湖などで練習するほか、自宅で懸垂をしたり、小学生の娘たちをおぶってスクワットをしたり。妻の陽子さん(39)は食事面などで支え「丸1日家にいることがなく、ストイック。夫の体の半分はウインドサーフィン」と笑う。

 W杯では、風上から風下へマークをクリアしながら進み、速さを競う種目「スラローム」に参戦する。世界、日本ランキングの上位者ら男女計約90人が集結。時速60~70キロに身をさらし、体力やボードを扱う技術が試される。

 井津上さんの二つの仕事は、つながっている。「口の中が健康だからこそ、プロスポーツ選手としてやれる。僕が頑張ることでそれを伝えられたら」。日焼けした笑顔に、白い歯が映える。次なる夢は「50歳でW杯出場」だ。

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