
フランスの柔道指導者ら約40人が11日、神戸市東灘区を訪れ、甲南大で子どもの指導法を学んだり、御影公会堂で講道館柔道創始者の嘉納治五郎の展示コーナーを見学したりした。
フランス柔道連盟の研修の一環。2週間の日程で来日し、講道館(東京)や天理大なども回る。
この日は御影公会堂に立ち寄った後、六甲アイランドの甲南大体育館へ。同大学准教授で全日本柔道連盟教育普及委員の曽我部晋哉(あきとし)さんから、子どもの発達に応じたトレーニング法を教わった。手玉を使って空間認識能力を高めたり、四つんばいになった人の上に背中合わせに乗ってバランス感覚を養ったりと、興味深そうに試していた。
仏柔連で指導者教育を担うセルジュ・フェストさんは「柔道をスポーツというより、精神的な価値として子どもに教えるために、日本で学ぶのはとても大事なこと」と語った。(藤村有希子)
