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阪神にドラフト1位指名された近本光司(右)と楽天に1位指名された辰己涼介=加東市の社高校(撮影・大山伸一郎)
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阪神にドラフト1位指名された近本光司(右)と楽天に1位指名された辰己涼介=加東市の社高校(撮影・大山伸一郎)
俊足で鳴らした社高時代の近本光司=2011年7月、明石トーカロ
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俊足で鳴らした社高時代の近本光司=2011年7月、明石トーカロ
主軸に座った社高3年時の辰己涼介=2014年7月、明石トーカロ
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主軸に座った社高3年時の辰己涼介=2014年7月、明石トーカロ

 今季のプロ野球ドラフト1位新人12人のうち、兵庫県出身者は史上最多の5人に上った。社高出身の近本光司(大阪ガス)と辰己涼介(立命大)の両外野手はそれぞれ阪神、楽天から1位指名を受け、報徳高出身の小園海斗内野手は広島に入団。明石商高出身の松本航(日体大)、東洋大姫路高出身の甲斐野央(東洋大)の両投手はそれぞれ西武、ソフトバンクで飛躍を期す。「ドラ1」の栄誉を受けた5人にアマチュア時代の礎とプロ入りへの決意を聞く。第1回は近本、辰己の社高コンビが高校時代の思い出などを語り合った。

■高校時代

 -互いの印象は。

 近本「高校時代は3年生と1年生なのであまり深い話はしなかったが、(辰己は)肩が本当に強かった。大学で同じリーグになり『こいつはすごいな』と思わされた。走攻守すべてがそろっているし、性格もプロ向きだと思う」

 辰己「自分が高校に入ったときから飛び抜けてうまかった。僕らの学年は『社のイチロー』と言ってましたね。人間性も素晴らしくて寮長をされていた。大学では同じリーグで切磋琢磨(せっさたくま)してきて、またプロで一緒にやれるのが楽しみ。現時点では、打撃と走塁技術に関しては負けてると思っている」

 -寮長は大変でしたか。

 近本「大変でしたね。寮生を指導する立場だし、先生からの意見も踏まえないといけない。寮生が違う方向に向きそうなときもあったりしてしんどかった。でもそういう経験は思い出深いし、今につながっている。ちなみに辰己は静かにしてましたね」

 辰己「ふざけてましたよ。でも、近本さんがしっかりしているから『怒らせたら申し訳ない』というのはあった。怖い先輩に怒られても何とも思わなかったけど、近本さんには嫌われたくなかった」

 近本「だから僕の中では辰己は『いい子』。周囲の評判を聞いて『そうなんかな?』と思ってた。うまいことやられました(笑)」

 -ともに甲子園には届かなかった。

 辰己「僕らの代は甲子園に行ける力はあった。周りも『社とは当たりたくない』と思っていたはず。(3年夏の兵庫大会は)神戸国際大付に準決勝で負けたが(立命大でチームメートになった)エースの黒田(達也)も社と当たって『終わったな』と言ってたくらい。自信はあったので、やっぱり悔しかった」

 近本「甲子園は高校球児の目指すところだが、それがすべてではない。行けなかったら駄目なのか、といえばそうじゃない。甲子園に出場したから大学や社会人でも活躍できるかというと、必ずしも違う。やるのは個人だし、過去は過去」

 辰己「僕もチームとしては目指していたし、目標に向かって頑張ったことはいいと思う。でも、個人的にはプロになることしか考えてこなかった。練習からずっと木製バットでやっていたので、金属バットの打ち方が分からない。(高校時代の)打率は相当低かったと思う」

■ドラフト

 -ドラフト1位に兵庫出身者が5人。

 近本「大阪なら選手が強いところに集中している。兵庫は甲子園に出る学校が毎年のように違うから選手が分散するし、『今年は僕らが』と目標に掲げて各チームが強くなる。それは理由の一つだと思う」

 辰己「(高校から)他県に行っている人も優秀な人が多く、田中(将大)選手のようにメジャーリーガーもいる。NPBの一線で活躍されている兵庫出身者も多い。あくまでデータでしかないが、それは誇らしい」

 -辰己選手は外れ1位で阪神など4球団が競合した。

 辰己「本当なら体を四つに分けたいくらい感謝の気持ちでいっぱい。阪神は地元ですし。でも、これからは楽天の一員として頑張りたい」

 -続いて阪神が指名したのが近本選手だった。

 近本「辰己を取れなかった分、僕がしっかり阪神に貢献したい。ライバル心はない。辰己にない何かをアピールして結果を残すだけ」

■プロの目標

 -プロでの目標は。

 近本「新人王を(2人で)ダブル受賞したい。セ、パ交流戦も楽しみだし、日本シリーズで勝負できたら。最終的な目標は、人に夢を与えること。プロに入ってからが勝負なので、一日一日大切にしていきたい」

 辰己「僕は究極の野球少年。小さい頃から自分の実力がどこに位置しているのか考えて『こいつがすごいんだったら、こいつを打つ』とか、体の大きな選手にどういった部分なら勝てるのかをずっと考えてきた。それはこれからも変わらない。社高校を背負って新人王を狙いたいし、球界の外野を引っ張っていけるような選手になりたい」

(まとめ・山本哲志)

【ちかもと・こうじ】1994年11月生まれ。淡路市立東浦中出身。社高では2年連続で兵庫大会8強。関学大2年時に投手から外野手へ転向。大阪ガスでは昨夏の都市対抗で初優勝に貢献し、橋戸賞(最優秀選手賞)に輝いた。170センチ、72キロ。左投げ左打ち。

【たつみ・りょうすけ】1996年12月生まれ。神戸市立有野中出身。社高1年時に投手から外野手に転向し、3年夏の兵庫大会で4強入り。立命大では関西学生リーグ歴代2位の通算122安打、3年連続で大学日本代表に選ばれた。180センチ、72キロ。右投げ左打ち。

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