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大谷翔平選手が使っていた「鍋つかみ」のような走塁用手袋。スリッパにも見える=2018年2月、ピオリア(共同)
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大谷翔平選手が使っていた「鍋つかみ」のような走塁用手袋。スリッパにも見える=2018年2月、ピオリア(共同)
シーズンに入り、アシックス製の5本指手袋に戻す。大谷選手のオリジナル仕様という=2018年9月、アナハイム(共同)
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シーズンに入り、アシックス製の5本指手袋に戻す。大谷選手のオリジナル仕様という=2018年9月、アナハイム(共同)

 オープン戦が始まり、開幕に向けてムードが高まるプロ野球。昨年の今ごろ、一躍注目を集め、はや1年で人知れず消えかかっているのが、米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平選手が着用していた走塁用手袋だ。鍋つかみのように見える独特の形状が話題になり、日本野球機構(NPB)が公式戦での使用を認めたものの、全く浸透せず。当の大谷選手も、アシックス(神戸市中央区)が手掛ける一般的な5本指仕様に戻しており、流行をつかみ損なった手袋の行く末は暗い。(小川 晶)

 大谷選手は昨春、投手と打者の“二刀流”を引っさげ米大リーグでデビューした。投球する右手の負傷を防ぐため、昨年2月のオープン戦で、大リーグで使われている頑丈な走塁用手袋を着用。ミトン型のユニークな形を、僚紙デイリースポーツは「鍋つかみ」と表現した。

 NPBによると、当時日本のプロ野球では導入されておらず、規定外の用具のため公式戦では使えなかったが、“大谷フィーバー”もあって数球団が採用を要望。検討の結果、昨年5月に大きさや色などの条件付きで使用を許可した。

 大リーグ由来の新しい用具としては、日本一になったソフトバンクなど各球団で広がったフェースガード付きのヘルメットがある。大谷選手の手袋も浸透が期待されたが、シーズンが始まってもほとんど着用されなかった。NPBの担当者が確認できた範囲では、DeNAの打者が「一瞬、使っていたぐらい」という。阪神球団も「うちの選手が身に着けているのを見たことがない」とする。

 一方、日本で導入されるきっかけをつくった大谷選手は、シーズンに入ると使用を中止。日本ハム時代に5本指の走塁用手袋の提供を受けていたアシックスの用具に変更した。

 同社によると、大谷選手は大リーグ移籍のタイミングで「より強固なものを」と海外製に切り替えた。その後、「走塁しづらい」と相談を受けたため、新仕様の5本指の手袋を提案し、採用してもらったという。

 当てが外れた格好のNPBは「使いづらいのかどうなのか、理由は分からないが、フェースガードほどの広がりはない」と首をかしげる。一方で、使用許可を取り消す予定はないといい、担当者は「用具にもはやり廃りがあり、何らかのタイミングで広がる可能性もある」と話す。

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