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GP男子円盤投げで前回3位の蓬田和正。地元での頂点に照準を定める=東京都町田市内
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GP男子円盤投げで前回3位の蓬田和正。地元での頂点に照準を定める=東京都町田市内

 「日本中学最高記録」「全国高校総体優勝」「兵庫新記録」-

 2000年以降、何度も神戸新聞紙面をにぎわせた男子円盤投げの蓬田和正。中学3年時で既に183センチ、133キロと体格に恵まれ、各世代のトップレベルに君臨してきたが、15年ごろからしばらくその名が見られなかった。「所属に関してうまくいかず、気持ちも落ち込み、2年程競技をしていなかった」ためだ。

 東京都町田市のゴールドジムで働き、3年前に契約社員になるタイミングで陸上部が発足。当初は復帰を考えられずにいたが、利用客から何度も背中を押されて練習を始め、しっかり食べて体重も戻した。

 ジムで知り合ったプライベートコーチが作るメニューで「一つの技術が100パーセントにならないと次にいきたくない性格」と基本を反復して体に動きを染み込ませる。筋力を徐々につけ、回転スピードを上げるよう努め、弱点のバランス感覚を補うことにも注力。「神経が発達し、体の進化を感じる」。アスリート魂を取り戻した。

 復帰から3年弱、「あとは試合勘」という段階まできた。兵庫リレーカーニバルは「地元なので力が入るし、勝つ感覚をつけたい。同時期のアジア選手権に出るライバル2人の記録も上回りたい」。体の状態は上向きで、今季は「過去最高3位の日本選手権で今度こそ1位を。6年前に出した自己記録(56メートル83)を更新して世界に近づいていきたい」と決意する。

 人見知りだった青年は接客業を通して明るくなり「今は毎日が楽しい」と充実感を漂わせる。「人に恵まれ、助けられてきた。東京五輪に出て恩を返したい」。もう迷いはない。(金山成美)

=おわり=

【よもぎだ・かずまさ】1987年生まれ。加古川市立別府中で円盤投げと砲丸投げを始め、3年時に円盤投げ日本中学最高記録(当時)をマーク。姫路商高3年時に全国総体を大会新で制した。国士舘大時代の2009年に出した55メートル63は今も兵庫記録として残る。自己ベストの56メートル83は日本歴代9位。187センチ、122キロ。気分転換はにぎやかに食事をすることで、抹茶とコーヒーを好む。

【メモ】男子円盤投げは2017年に堤雄司(群馬綜合ガードシステム)が60メートル74の日本記録を出し、昨年の日本選手権で湯上剛輝(トヨタ自動車)が62メートル16に塗り替えた。60メートル超えは過去4人で、近年レベルが上がっている。女子の日本記録は07年に室伏由佳(ミズノ)が出した58メートル62、昨年日本ランキング1位は郡菜々佳(九州共立大)の54メートル74。世界選手権(9~10月・ドーハ)の参加標準記録は男子65メートル00、女子61メートル20で、いずれも日本記録を上回る水準が求められる。

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