スポーツ

  • 印刷
飛び込みの日本室内選手権の男子高飛び込みで優勝した玉井陸斗。12歳での優勝は史上最年少=4月21日、東京辰巳国際水泳場
拡大
飛び込みの日本室内選手権の男子高飛び込みで優勝した玉井陸斗。12歳での優勝は史上最年少=4月21日、東京辰巳国際水泳場
飛び込みの日本室内選手権の男子高飛び込みで優勝した玉井陸斗。12歳での優勝は史上最年少=4月21日、東京辰巳国際水泳場
拡大
飛び込みの日本室内選手権の男子高飛び込みで優勝した玉井陸斗。12歳での優勝は史上最年少=4月21日、東京辰巳国際水泳場

 4月に行われた飛び込みの日本室内選手権男子で、兵庫県宝塚市立高司中1年の玉井陸斗(JSS宝塚)が競技歴1年半の高飛び込みで高難度の技を連発し、国内主要大会で史上最年少となる12歳で優勝を飾った。東京五輪の有力候補に急浮上した143センチの新鋭に、現在の心境などを聞いた。(聞き手・藤村有希子)

 -室内選手権では「後ろ宙返り2回半2回半ひねりえび型」などを決め、2位を60点以上引き離す474・25点で優勝。涙を流した。

 「まさか優勝できるとは。日本一になれたのがほんとにうれしかった。練習に比べ、試合では急に技が決まりだして波に乗った感じ。集中できたのがよかった。(表彰台では)2、3位の選手を横目に見て、でかいなと」

 -周囲の反応は。

 「学校で『おめでとう』『これからも頑張って』と声を掛けられた。(取材が殺到しているが)取り上げていただけることも素直にうれしい」

 -いきなり表舞台に出てきた印象。

 「高司小4年の3月から中国合宿に行くようになって、いろいろな種目を飛ぶ機会が増える中で、みんなから『オリンピックに行けるよ』と言われるようになった」

 -小学1年で飛び込みを始めた。

 「競泳をしていた時、飛び込みの体験教室のお知らせをもらい、お母さんに渡したら『やってみない?』と言われて、『やってみる』と。試しにすると、楽しくて。ノースプラッシュといって、しぶきが立たない演技ができたら迫力もある」

 -高飛び込みは小学5年の9月から。自分の武器と課題は。

 「回転力がみんなより優れていると思う。でも入水時にぶれることが多くて、確実にまっすぐ入るようにしていきたい」

 -憧れの選手は。

 「もちろん、(共に練習する)寺内健選手。すべてが美しい。ジャンプの姿勢、踏み切り…。僕の3倍以上生きて、オリンピック5大会出場はすごい。練習では『もうちょい、こうしたら入水がうまくいくよ』などアドバイスをくれる。(競技を離れると)同じ携帯ゲームをしていて、キャラクターの話をよくする」

 -寺内選手から「世界王者になれる」と。今後は海外から注目される。

 「まだまだ未熟。いろいろ磨いて、もっとうまいという印象を海外の選手にも与えられたら」

 -今夏の世界選手権は年齢制限のため出られないが東京五輪は可能。出場すれば夏季五輪史上最年少の日本選手となる。

 「出られたら誇りに思う。最年少でもメダルを取れるように、(日本飛び込み界でまだない五輪メダルの)第1号になれるようにやっていきたい」

■高飛び込み歴1年半、猛練習で空中感覚養う

 国内外に衝撃を与えた12歳の玉井陸斗。指導に当たるJSS宝塚の馬淵崇英コーチは「大会に出られない小学生のうちに、選手としてできあがっていた。他の選手とは次元の違う才能がある」とうなる。

 高飛び込み歴は1年半と短いが、平日4時間半、土日7時間と猛練習を重ね、空中感覚を養ってきた。馬淵コーチは「回転とひねりがすごくスムーズで、フォームも正しい。12歳ではありえない演技内容」と絶賛した。

 玉井の父隆司さんは「パリ五輪を目指す予定が東京になった」と驚きを隠さない。「負けず嫌い。勝っても負けても泣く」という息子の挑戦を家族で見守ってきた。

 「陸斗」は「大陸のように心の広い子に」との願いを込め、名付けられた。陸ではなく、水の世界で頂点を極める。(藤村有希子)

【たまい・りくと】2006年9月11日、宝塚市生まれの12歳。身長143センチ、体重36キロ。2学年上に兄がいる。趣味はゲーム。好きな芸能人はお笑い芸人のノンスタイル。宝塚市立高司中1年、JSS宝塚。

スポーツの最新
もっと見る

天気(6月25日)

  • 29℃
  • ---℃
  • 0%

  • 28℃
  • ---℃
  • 0%

  • 31℃
  • ---℃
  • 0%

  • 32℃
  • ---℃
  • 0%

お知らせ