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阪神タイガースの切り込み隊長として脚光を浴びる近本光司
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阪神タイガースの切り込み隊長として脚光を浴びる近本光司
東京五輪出場に向け、ハイレベルな日本短距離界で奮闘する住友電工の多田修平
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東京五輪出場に向け、ハイレベルな日本短距離界で奮闘する住友電工の多田修平

 関西学院大学(兵庫県西宮市)出身のスポーツ選手が今、キラリと輝いている。プロ野球では阪神のドラフト1位ルーキー近本光司(24)が開幕からレギュラーを確保し、オールスターゲームにもファン投票で初選出。大学の同期コンビの宮西尚生(34)=日本ハム=と荻野貴司(33)=ロッテ=の両ベテランもチームに欠かせない活躍を見せており、それぞれファン投票と監督推薦で球宴出場を決めた。ラグビーでも、9月開幕のワールドカップ(W杯)日本大会の代表候補に、フランカー徳永祥尭(27)が生き残る。競技を広げれば、まだまだいる関学アスリート。いざ、見てみよう。

■野球界

 改めて、プロ野球から紹介したい。ロッテ外野陣の一角を占める荻野はプロ10年目の今シーズン、打棒好調で首位打者争いを繰り広げるが、プロ野球人生は逆風の連続だった。プロ1年目は球界屈指の俊足を生かし、開幕46試合で25盗塁と驚異的な数字を残したが、右膝の故障で長期離脱。以降も、度重なるけがに泣かされたが、今季はコンディションを保ち、ついに“満開”の時を迎えつつある。

 学生時代に荻野と投打の主役を張った日本ハムの宮西は「無事これ名馬」を地で行く。1年目から昨季まで11年連続で50試合以上に投げ、今年4月にはプロ野球史上初の通算300ホールドを達成。今季も順調に登板を重ねる鉄腕だ。

 準硬式野球部出身という異色の投手もいる。巨人の坂本工宜(24)は2016年の育成ドラフト4位で入団し、今年のキャンプ、オープン戦でのアピールが実り、支配下契約を勝ち取った。同部OBで05年の大学・社会人ドラフト5巡目で西武に入った山本歩氏が1軍登板5試合で引退しただけに、坂本に掛かる期待は大きい。

 育成枠の出身では、15年のドラフト会議で指名を受けた右腕、田村丈(26)が横浜DeNAに在籍。昨シーズン、横浜と支配下契約を結び、1軍定着に向けて汗を流す。

■サッカー界

 野球と並ぶメジャースポーツのサッカーでは、多くの関学大OBがJリーグのピッチに立っている。

 筆頭はJ1川崎のMF阿部浩之(29)だ。今季はリーグ戦7試合の出場にとどまるも、昨季まで主力の一人としてリーグ2連覇に貢献。同じJ1勢ではG大阪のルーキー、DF高尾瑠(22)がリーグ戦6試合連続で先発と売り出し中だ。

 大分移籍1年目のMF小林成豪(25)は6月22日、古巣の神戸戦で今季初得点をマークするなど、シーズン序盤の出遅れを取り戻しつつある。大分にはDF福森直也(26)も在籍。広島在籍1年目のDF井林章(28)はJ2東京Vからのステップアップに成功している。

 J2、J3に広げれば、OBがゴロゴロといる。以下、並べてみる。

 【J2】MF中野克哉(京都)MF大塚翔(琉球)MF森俊介(新潟)FW呉屋大翔(長崎)GK一森純(岡山)MF梶川諒太(東京V)

 【J3】MF魚里直哉(鳥取)DF米原祐(岩手)MF出岡大輝(藤枝)MF赤星雄祐(讃岐)

 この通り、野球、サッカー界に多くのプロ選手を送り出す関学大だが、人材輩出の背景には、06年度に大学が導入した「指定強化クラブ」がある。硬式野球部、サッカー部ともに指定されており、プロ野球の荻野や宮西、Jリーグの阿部も制度の恩恵を受けている。

■他球技にも

 同じく指定強化クラブのラグビー部を見ると、東芝所属の徳永祥尭が現在、先頭を走る。16年夏にはリオデジャネイロ五輪の7人制日本代表にも選ばれており、9月に迫るW杯でも勇姿を見せられるか。

 別の球技に目を向ければ、バスケットボール男子Bリーグ1部の三遠(中地区)にSG川嶋勇人(29)、北海道(東地区)にSG中野司(22)が在籍。PG渡辺翔太(26)は来季、同2部の信州に活動の場を移す。

 バレーボールVリーグ男子では堺の佐川翔がセッターとして活躍。学生日本一29度など、関学大のお家芸とも言えるアメリカンフットボールもOBが各地の社会人クラブに散らばっている。

■五輪、そして角界

 五輪種目にも、注目の卒業生がいる。「9秒台対決」と騒がされた6月28日の陸上・日本選手権男子100メートルでは、社会人1年目の多田修平(23)が5位入賞。棒高跳びの荻田大樹(31)は16年夏のリオデジャネイロ五輪に出場するなど実績十分だ。

 冬季五輪のショートトラックでは、昨年2月の平昌大会に横山大希(25)が初出場。次回の北京大会の代表入りを目指し、鍛錬を続けている。

 大相撲では、宇良(27)を忘れてはいけない。レスリング仕込みの多彩な技で番付を駆け上がったが、2度にわたる右膝の大けがで転落。懸命のリハビリで再起を図っている。

■番外

 現役を退いた関学大OBには、レジェンドと呼べる存在もいる。

 野球界には米メジャーリーグのカージナルスで世界一を経験し、現在は古巣のオリックスで一軍野手総合兼打撃コーチを務める田口壮氏(50)。サッカー界にも、日本サッカー協会の会長を歴任した故・長沼健氏や、日本代表監督も務めた加茂周氏(79)ら、日本サッカーの歴史書に載るような人材に恵まれた。

    ☆

 この原稿を書いた筆者自身も関学大の卒業生。プロ野球の荻野、宮西と同学年の34歳が前のめりに書き連ねたが、関学大の関係者以外にも、注目してほしいアスリートたちだ。(有島弘記)

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