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都市対抗大会への思いなどを語る三菱重工神戸・高砂のエース守安玲緒=明石市の三菱重工神戸・高砂二見グラウンド
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都市対抗大会への思いなどを語る三菱重工神戸・高砂のエース守安玲緒=明石市の三菱重工神戸・高砂二見グラウンド
都市対抗大会近畿地区2次予選第1代表決定戦で日本製鉄広畑を相手に力投する守安玲緒
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都市対抗大会近畿地区2次予選第1代表決定戦で日本製鉄広畑を相手に力投する守安玲緒

 社会人野球の第90回都市対抗大会が13日、東京ドームで開幕し、三菱重工神戸・高砂(神戸市・兵庫県高砂市)のエース守安玲緒投手(32)が「10年連続出場」の表彰を受ける。社会人球界屈指の鉄腕に、都市対抗への思いや野球人生、玄人好みの投球術などをたっぷりと語ってもらった。(聞き手・山本哲志)

◇社会人野球

 -主力を張り続け、チームが出場を逃した年も補強選手で選ばれた。

 「ここまでやってこられたのも、応援してくれる家族や会社の支えがあってこそ。社会人で10年出続けられる選手はなかなか少ないと思うので、感謝の気持ちを東京ドームでの結果で表したい」

 -印象深い大会は。

 「やはり準優勝できた前回大会。チームとして出場できなかった4年目の2013年も逆の意味で印象に残っている」

 -社会人野球の魅力は。

 「会社の名前を背負って戦い、多くの人と勝敗を共有できるところ。喜んでくれたり、悔しい思いをしてくれたり。平日は高砂工場で午前中に勤務しているが、いつも『野球を頑張ってこい』と送り出してくれる」

◇投手転向

 -高校3年で遊撃手から投手に転向した。

 「小学校時代から高校2年まで内野手。投手がいないチーム状況もあり、3年から本格的に投手を始めた。最後の夏は自分が投げて1回戦負け。高校の監督にはショートをやりたいと伝えていたが『上を目指すならピッチャーしか無理』と言われた。肩は強かったが、足が速くなかった」

 -富士大(岩手)で本格派右腕として台頭。

 「入学時は140キロも出なかったが、社会人の1、2年目には149キロまで出た。その頃は、プロ野球に入るためにも、150キロを超える真っすぐを追い求めていた」

 -プロ解禁となる大卒2年目のドラフトにかからなかった。

 「スカウトにアピールしたくて『打たれたくない』と思う一方、結果を出せずに体も精神的にもきつくなった。そのシーズンが終わったとき『勝てるピッチャーを目指そう』と。球速よりもキレや制球を重視するようになり、打者を抑える面白さが分かってきた」

◇投球術

 -社会人屈指の制球力と安定感を誇る。

 「自分は角度のついた直球とフォークボールが武器。角度を生かすためにも高いところから投げたいが、ボールを早く離せば打者に長く見られてしまう。一番いいバランスを見つけたのは、5年目の都市対抗予選直前の練習。キャッチボールをしていて『これや』としっくりきた。その瞬間は、今でも覚えている」

 -メリハリをつけた投球術にも定評がある。

 「バッターが合っていない球を全力で投げる必要はない。打者の様子や状況、カウントも見て、抜けるところは抜く。コースも昔は小さい的を点で狙っていたが、今は縦の幅を線で狙うイメージ。若い投手ほど、厳しいコースに投げようと思い過ぎて苦しんでいるように思う。いい球を全部投げられる訳ではない」

 -プロで活躍する選手とも多く対戦した。

 「大学時代は八戸大の秋山(現西武)と同じリーグでよく対戦した。最近では大阪ガスの近本(現阪神)。一番注意していたので、投げた4試合でヒットを打たれていない。活躍は励みになるし、抑えたことは自信になる」

◇家族、コーチ

 -昨年結婚し、神戸市垂水区の社宅に住む。

 「独身時代と食事の質が全然違うのでありがたい。秋には子どもも生まれる。新たな家族のためにも頑張らないと。子どもが覚えていられるぐらいまで現役でいたい」

 -常に大事な場面でマウンドを任され、ファンから“守安重工”と呼ばれることも。

 「うれしさもあるが、若い選手も頑張っているので複雑。今季からコーチ兼任となり、若手にチャンスを与えることはコーチとしての仕事でもある。今回の都市対抗でも、一度は勝って後輩にバトンを渡したいし、結果で応えてほしい」

【もりやす・れお】1987年生まれ。大阪市住之江区出身。愛知・菊華高-富士大を経て2010年に三菱重工神戸入り。前回の都市対抗大会で優秀選手と久慈賞(敢闘賞)を受賞。14年アジア大会日本代表、19年アジア選手権日本代表候補。右投げ右打ち。182センチ、78キロ。

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■東芝、日鉄鹿島が有力 三菱重工神戸・高砂も充実

 第90回都市対抗野球大会は例年より4増の36チームが参加し、13日から13日間、東京ドームで行われる。昨秋の日本選手権4強の東芝(川崎市)と日本製鉄鹿島(鹿嶋市)、昨年準優勝で6年連続36度目の出場となる三菱重工神戸・高砂(神戸市・高砂市)が有力だ。

 投手力が自慢の東芝は春の日本野球連盟(JABA)公式大会のうち四国大会優勝など3大会で4強に入った。組み合わせで同ブロックに地力のある東京第1代表の鷺宮製作所、社会人屈指の左腕河野を擁するJFE西日本(福山市・倉敷市)、近畿第2代表で8年ぶり32度目の出場となる日本製鉄広畑(姫路市)が入り、激戦になりそう。

 投打のバランスがいい日本製鉄鹿島はJABA東北大会覇者で、北関東予選は日立製作所(日立市)との打撃戦を制して第1代表をつかんだ。戦力充実の三菱重工神戸・高砂は2年連続の近畿第1代表。同ブロックで競り合うのは東海予選を4連勝で突破したヤマハ(浜松市)あたりか。

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