スポーツ

  • 印刷
女子トップでゴール後、武冨豊監督(右)に支えられて歩く前田穂南=東京・明治神宮外苑(撮影・吉田敦史)
拡大
女子トップでゴール後、武冨豊監督(右)に支えられて歩く前田穂南=東京・明治神宮外苑(撮影・吉田敦史)

 2020年東京五輪の日本代表選考レース「マラソングランドチャンピオンシップ」(MGC)は15日、東京・明治神宮外苑発着の42・195キロで行われ、10人で争った女子は兵庫県尼崎市立園田東中出身の前田穂南(23)=天満屋=が2時間25分15秒で優勝し、五輪代表に内定した。

 女子10人によるサバイバルレースで、23歳の前田が鮮やかな独走劇を繰り広げた。最後の直線手前で外したサングラスを手に、拳を握りしめてフィニッシュ。2位に4分近い大差をつける圧勝に「自信を持って最後まで走った。優勝を狙っていたのですごくうれしい」と胸を張った。

 上位2人が五輪代表になる選考レースは序盤からハイペースで進み、1人、2人と脱落。20キロ時点で先頭争いは前田と鈴木の2人に絞られた。そこから抜け出した前田は「仕掛けはあまり考えていない。いつの間にか後ろの選手がいなくなっていた」と徐々に差を広げていった。

 “独り旅”となった後半も「ペースはあまり気にせず、自分の感覚で走った」と自らのレースに徹し、身長166センチの長い手足を生かして力強く前へと進んだ。「けっこうきつかった」という終盤も力を振り絞り、フィニッシュ後に脱水状態で脚がつりそうになるほど全力を尽くした。

 一昨年8月に北海道マラソンを制して女子一番乗りでMGC出場を決め、計画的に準備してきた。武冨監督が「練習がしっかりできていた。駄目ならほかの選手がよかったと思える」と太鼓判を押す状態にまで仕上げ、自分を信じた。それこそが、ライバルに「強い」と言わせるほどの試合運びができた根源だろう。

 指揮官は「外国人に惑わされないようなレースをすることで、本番の東京に生きてくる。シミュレーション的になればいいなと思った通りにやってくれた」と先につながる内容を評価した。「優勝して五輪切符を取れたので、切り替えて世界でしっかり戦えるよう金メダルを目指して取り組んでいきたい」と前田。成長株が見据えるフィニッシュラインは、まだ先にある。(金山成美)

スポーツの最新
もっと見る

天気(10月21日)

  • 24℃
  • 18℃
  • 30%

  • 22℃
  • 12℃
  • 20%

  • 25℃
  • 16℃
  • 50%

  • 24℃
  • 15℃
  • 40%

お知らせ