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厳しい暑さの中での過酷なレースで五輪代表の座を射止め、会見で笑顔を見せる天満屋の前田穂南=15日午後、東京・明治記念館
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厳しい暑さの中での過酷なレースで五輪代表の座を射止め、会見で笑顔を見せる天満屋の前田穂南=15日午後、東京・明治記念館
MGC女子の優勝杯を受け取る前田穂南(中央)=15日午後、東京・明治神宮外苑(撮影・吉田敦史)
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MGC女子の優勝杯を受け取る前田穂南(中央)=15日午後、東京・明治神宮外苑(撮影・吉田敦史)

 五輪本番とほぼ同じコース。厳しい暑さが残る東京のど真ん中を、独走で駆け抜けた。15日に行われた2020年東京五輪代表選考レース「マラソングランドチャンピオンシップ」(MGC)。女子は尼崎市出身の前田穂南(ほなみ)(23)=天満屋=が優勝し、五輪切符を獲得した。高校までは全国的に無名の存在。実業団で花開いたヒロインは「優勝を狙っていたのですごくうれしい。切り替えて金メダルを目指して取り組んでいきたい」と瞳を輝かせた。

 尼崎市立園田東中学校から強豪の大阪薫英女学院高校に進学。3年時にはチームが全国高校駅伝で初優勝を果たしたが、自身は3年間控えで、都大路を走る機会は一度もなかった。

 悔しさを糧に、岡山に拠点を置く天満屋女子陸上部へ。2000年シドニー五輪の山口衛里(西脇工業高出身)▽04年アテネ五輪の坂本直子(県立西宮高出身)▽08年北京五輪の中村友梨香(同)▽12年ロンドン五輪の重友梨佐-と4大会連続で五輪代表を送り込んだ名門で、マラソンへの適性を開花させた。

 「競技のこと全てを生活の一部にし、こつこつ積み上げられる選手」。現役時代に神戸製鋼陸上部で活躍した天満屋の武冨豊監督(65)は、前田のひたむきな姿勢を評価する。

 この日、応援に駆け付けた母の麻理さん(45)は「警報で学校が休みの時に、やめてって言っても走りに行ってしまう。『走らないとほかの選手に負けるから』って」と娘の根気強さを物語るエピソードを振り返り「よく頑張ったねって声を掛けた」と目を細めた。

 「オリンピックのために実業団へ行きたい」と親を説得し鍛錬を重ねてきた努力家は、憧れの大舞台に立つ権利を得た。ただ、まだ夢への通過点。「世界でしっかり戦えるように」。号砲まで1年を切った本番を見据え、走り続ける。(金山成美)

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