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24日のロシア戦で突進するサモアのピシ選手(中央)。両腕にタトゥーを入れている=埼玉県熊谷市、熊谷ラグビー場
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24日のロシア戦で突進するサモアのピシ選手(中央)。両腕にタトゥーを入れている=埼玉県熊谷市、熊谷ラグビー場

 ラグビーのサモア代表がワールドカップ(W杯)の期間中、開催国・日本の文化を尊重し、南太平洋の島々の伝統に根差したタトゥー(入れ墨)を、試合時を除く公共の場所で隠している。タトゥーを巡っては国際的なスポーツイベントがあるたびに注目され、賛否が割れる。30日に神戸でスコットランドと戦うサモアのキャンプ地になる兵庫県淡路市でも「子どもに見せるのは抵抗がある」という受け止めがある一方、「文化なら全然構わないのに」との声も上がっている。(堀内達成)

 大会公式ウェブサイトによると、代表メンバーはトラブルを避けるため、プールなどでは肌に密着する服を着用する。同国は専門家を招いて日本文化を勉強したといい、ジャック・ラム主将は「母国でタトゥーは当たり前だが、日本人の考え方を重んじる」としている。

 ラグビーの世界では、強豪ニュージーランドも先住民マオリの選手らがタトゥーを施すなど、広く認知されている。一方で、国際統括団体は昨年9月、日本では一般的にタトゥーは暴力団関係者と関連付けられるとし、ジムやプールで隠すように選手やサポーターに通知していた。

 国際協力機構(JICA)関西センター=神戸市中央区=によると、サモアのタトゥーは土着の文化や慣習に根付いている。黒一色で、幾何学模様を重ねたデザインが多い。一定の年齢になると入れるといい、女性も施すという。

 スポーツ選手のタトゥーを巡ってはサッカーW杯などでたびたび話題に。ネットでもサモアの決断について評価が分かれる。

 キャンプ地となる淡路市の担当者は「練習場はもともとファンや市民から見えないようにしている。多文化を学ぶ機会にはなるが、子どもたちとの交流の場でタトゥーが大胆に見えると気になりますね」。

 ラグビーボールのモニュメントを設置するなど応援に力を入れる観光施設「淡路ワールドパークONOKORO」の清水浩嗣支配人は「『世界の公園』を自任しているので、外国の慣習は100パーセント容認したい」と理解を示す。

【サモア】正式名称はサモア独立国。南太平洋に浮かぶ九つの島で構成される。面積は東京都の約1・3倍の2830平方キロ、人口約20万人(2017年)。植民地時代を経て1962年に独立、97年に国名を西サモアから改称した。言語はサモア語と英語でいずれも公用語。宗教はキリスト教で主要産業は農業や沿岸漁業。日付変更線のすぐ西に位置し、世界で最も早く一日が始まる国の一つ。

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