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サモア選手に果敢にタックルするラファエレ・ティモシー=5日夜、愛知県豊田市、豊田スタジアム(撮影・中西幸大)
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サモア選手に果敢にタックルするラファエレ・ティモシー=5日夜、愛知県豊田市、豊田スタジアム(撮影・中西幸大)
日本-サモア 前半、トライを決めるラファエレ・ティモシー=豊田スタジアム(撮影・中西幸大)
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日本-サモア 前半、トライを決めるラファエレ・ティモシー=豊田スタジアム(撮影・中西幸大)

 難敵を破り、悲願に向けて加速した。ラグビー・ワールドカップ(W杯)第3戦となった5日、日本は終盤の猛攻でサモアを突き放した。同国生まれのラファエレ・ティモシー(神戸製鋼)は故郷の代表との一戦で輝きを放ち、W杯初トライで3連勝に貢献。神戸・メリケンパークのファンゾーンでも多くのファンが歓声を上げ、8強入りを懸ける強豪スコットランドとの最終戦(13日)へ、期待が高まった。

 祖国への思いは胸に秘め、愛する日本のために全力を尽くした。チーム初トライを決めたCTBラファエレは、チーム唯一のサモア生まれ。「(サモア)国歌は心の中で歌った。エモーショナルな気持ちになった」。高ぶる感情をこらえ、チームを勢いづかせた。

 前半27分。フランカーのリーチ・マイケル主将がボールを奪い、日本の攻撃が一気に加速。ラファエレは「(人数が)余ったのが見えた。自分でスペースを突こう」とパスフェイントで縦に切れ込み、相手を引きずりながら飛び込んだ。試合前は「同じ一つの試合」と平常心を強調してきたが、自身のW杯初トライを母国から奪い、「やっぱり特別」と感慨に浸った。

 4歳の時にニュージーランドに移住、6歳で競技を始めた。サモア代表を夢見ていた少年の運命を変えたのは、山梨学院大への留学だった。

 スタートは大学の2部リーグ。一歩ずつ階段を上り、トップリーグのコカ・コーラを経て今季は前年日本一の神戸製鋼へ加わった。日本代表でも主力に成長し、今大会は3戦全てにフル出場。ロシア戦ではタックルされながらのパス、アイルランド戦は素早いラストパスでトライにつなげた。多彩なパス技術だけでなく、リーダーグループの一員としても欠かせない。

 大会前には幼少期からサポートしてくれたおじが亡くなった。「『頑張ったよ』と伝えたい」。試合後は母国の選手と抱き合い、サモアの青いジャージーを身にまとった。それでも前回のW杯で躍進した日本代表に憧れ、2年前に日本国籍を取得したラファエレは言う。「チャンスを与えてくれた日本に恩返ししたい」(山本哲志)

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