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小林祐梨子さん
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小林祐梨子さん

 ラグビーの試合、会場で見るのは初めて。来る時、地下鉄で早速圧倒されました。外国の方ばかりで、ここはほんとに日本?って。それぞれに国のユニホームを着て心を躍らせ、1人で日本人2人分のエネルギーを放っているかのよう。

 試合前には国歌斉唱があって、「国を背負う」という思いは個人競技以上に伝わってきますね。私も現役時代、陸上で日の丸を背負って北京五輪や世界選手権に出たけれど、国歌は優勝しない限り流れないので。

 やっぱり試合の雰囲気は生で見ないと分からない。選手が鍛え抜いた体でぶつかり合う「バチン」という音。その瞬間、怖くて目をつぶりそうになる。陸上は残り1周にさしかかった時に鐘が鳴り、底から突き上げるような歓声が起きるけど、ラグビーはそれがいつ、何度起きるか分からないところもわくわくします。

 各選手の走るコースが決まっている陸上と違い、人という壁にぶつかってなかなかゴールラインにたどり着けない。でも1人のミスを仲間全員でカバーし合って、恐れず突き進む。チームワークがうらやましい。

 それにしても南アフリカ、ここまで大差で勝つとは。さすが競技人口世界一、ワールドカップ2度優勝の強豪。こんなチームに4年前、日本が勝ったんですよねえ。後半には、カナダの初トライにまるで勝ったかのような歓声。レッドカードを受けて1人欠いても、大きくリードされても諦めないカナダもあっぱれ!

 今回、1競技の世界大会でこれだけの盛り上がり。来年にはあらゆる競技が集まる東京五輪があります。国と国とのつながりを意識する素晴らしい機会がまた巡ってくる。自国だけじゃなく、さまざまな国・地域の活躍を祝福し合える五輪になればいいですね。

(まとめ・藤村有希子、撮影・山崎 竜)

【こばやし・ゆりこ】1988年、小野市生まれ。須磨学園高3年時の2006年、陸上女子1500メートルで今も残る4分7秒86の日本記録を樹立。岡山大2年時の08年、北京五輪5000メートルに出場。現役引退後はスポーツコメンテーターとして活躍。加古川市在住。

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