スポーツ

  • 印刷
11月半ばに報道関係者に送られた入団会見のファクス
拡大
11月半ばに報道関係者に送られた入団会見のファクス
和歌山東・落合秀市投手
拡大
和歌山東・落合秀市投手

 「落合投手及び2020年新入団選手のお披露目と新体制について」。11月中旬、兵庫県三田市を拠点とする野球の関西独立リーグ球団「兵庫ブルーサンダーズ(ブルサン)」は、こう題した資料を報道機関に送付した。名前が出されたのは、プロ野球ドラフト会議でも上位指名が期待された和歌山東高3年の落合秀市投手(18)。しかし、「紀州の豪腕」とも称された逸材は23日に三田市内で開かれた入団会見に現れなかった。

 落合選手は身長185センチ、体重90キロ。恵まれた体格で最速148キロの直球に、多彩な変化球、制球力もある。高校2年春ごろに頭角を現し、球団スカウトの間では、ヤクルト1位指名の石川・星稜高3年奥川恭伸投手(18)に匹敵するとされた。

 「あいつの面倒を見られますか?」。和歌山東高の監督は大事な教え子だからこそ、訪れるスカウトに厳しい言葉を伝えたという。才能は申し分ない。だが、野球で生きていく決断がまだ固まっていない。心を育てないと、茨の道は乗り越えられない-と。

 結果的にドラフトの指名は見送られた。落合投手は本指名されなければ野球を辞めるつもりだった。が、金の卵に賭けるプロ関係者がブルサンに働き掛けた。「もったいない。そちらで育てられないか」。ブルサンによると、10月下旬から落合投手と面談を重ね、一度は合意したことから、11月には報道機関宛ての資料で発表。しかし会見前々日の21日の話し合いでは、本人から「入団する」という明確な意思は示されなかったという。

 会見では落合投手を待つ報道陣が15人ほど詰め掛ける中、ブルサン側は「気持ちの迷いがあるようで、今日の時点では入団は保留となった。こちらとしては、いつ来てもいいように門戸を広げて待ちたい」と気長に待つ姿勢を強調した。

 今季でブルサンの監督を退き、来季巨人の巡回コーチに就く山崎章弘氏(58)は落合投手を「末端神経が優れていて、微妙なコントロールができるという天性の才能がある」と絶賛。「指名見送りはよくあることで、タイミングが合わなかっただけ。チャンスを与えるのが大事」と話している。(山脇未菜美)

スポーツの最新
もっと見る

天気(12月16日)

  • 14℃
  • 5℃
  • 10%

  • 14℃
  • 0℃
  • 0%

  • 15℃
  • 4℃
  • 10%

  • 14℃
  • 3℃
  • 10%

お知らせ