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男子・須磨学園の4区喜多村慧(右)から5区上仮屋雄太にたすきが渡る(撮影・長江優咲)
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男子・須磨学園の4区喜多村慧(右)から5区上仮屋雄太にたすきが渡る(撮影・長江優咲)
男子・須磨学園の1区永吉恭理(右)からたすきを受け取る2区林田蒼生(撮影・高田康夫)
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男子・須磨学園の1区永吉恭理(右)からたすきを受け取る2区林田蒼生(撮影・高田康夫)

 男子第70回近畿高校駅伝は24日、南あわじ市であり、洛南(京都)が2時間4分55秒で2年連続3度目の優勝を飾った。全国大会(12月22日・たけびしスタジアム京都発着)は5年に1度の記念大会に当たり、2時間6分38秒で2位だった兵庫3位の須磨学園が各府県大会優勝校を除く最上位校に与えられる都大路出場権を得た。

 苦しみを乗り越えた先に、花を咲かせた。男子・須磨学園は下級生主体で2年ぶりとなる都大路出場切符を獲得。「まだ夢を見る期間ができた」。レース後の岸本主将の言葉に実感がこもった。

 中盤の長距離区間で耐えた。1年生ながら区間賞に輝いた2区林田の力走を意気に感じた3区川畑は、先頭・洛南の背中にぴたりとついて粘る。6キロ地点から離されたが、ここからが真骨頂。順位を落とす報徳をそのまま置き去ると、トップと5秒差で中継した。

 4区喜多村が相対したのは、3000メートル障害で日本高校記録を持つ洛南の三浦。3キロすぎの上り坂から差が開いても「1秒でも前へ」と脚を駆って2位を死守した。

 チームには試練があった。長距離区間を担う予定だった岸本主将が県大会3週間前に右足の甲を骨折。「チームの支柱」(山口監督)の離脱にプランは狂った。3位に沈んだ県大会後のミーティング。「3年生を都大路へ連れて行く」-。岸本を含めた最上級生計6人の有終の美へ、一つになった。走者唯一の3年川畑は言う。「この試練がチームを強くした」

 もう一つ、思いがある。若いチームは今季、ライバル校の存在があってこそ成長した。「しのぎを削った報徳さんに恥ずかしくないレースを」と指揮官。夢ついえた宿敵へ、胸張れる全国舞台にする。(長江優咲)

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