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女子・市尼崎のエース雑賀(7)と増田主将(4)。試合前には円陣を組んだ=23日、東京都調布市、武蔵野の森総合スポーツプラザ
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女子・市尼崎のエース雑賀(7)と増田主将(4)。試合前には円陣を組んだ=23日、東京都調布市、武蔵野の森総合スポーツプラザ

 バスケットボールの全国高校選手権女子2回戦で、市尼崎が強豪の岐阜女に敗れた直後だった。「ぜひ、3年の雑賀に話を聞いてやってください」と吉川コーチ。脚の大けがで高校最後の舞台に立てなかった元主将だ。

 この学年で唯一、2年から先発入り。リーダーシップを発揮してきたが、2月の兵庫県新人大会で「自分がチームを勝たせないと」と気負った。ドライブで切り込み、相手と激突。左膝前十字靱帯(じんたい)を痛め、手術が必要だった。

 更衣室に戻ると、同学年の増田が号泣していた。孤軍奮闘する仲間を助けられず、責任を感じていたようだった。

 試合に出られない自身に代わり、主将の役目は増田が継いでくれたが、2週間後の近畿新人大会は初戦敗退。「どうしたらいいかわからない。早く雑賀に戻ってきてほしい」。新リーダーが泣きながら訴えてきた。

 以来、2人はいろいろなことを話し合った。部員の中で競技に対する温度差があり、どう解決しようか、など。夏の総体が近づくにつれ、新主将が頼もしくなっていくのを雑賀は喜び、自らは下級生にプレーを教えるなどサポートしてきた。

 積み重ねは実を結び、今年も帰ってきたウインターカップ。試合前には円陣を組んだ。背番号「4」の主将の隣には、「7」の雑賀。「増田はよく泣くんですよ。喜びも悔しさも一番、一緒に経験した」。ベンチにいるだけで、みんなが安心するエースだった。(藤村有希子)

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