報徳劇場24トライ 歴史的大勝で白星発進 全国高校ラグビー
2019/12/29 06:00
報徳-山形中央 前半、80メートルを独走する報徳のFB山田(中央手前)=大阪府東大阪市、花園ラグビー場(撮影・吉田敦史)
全国高校ラグビー大会第2日は28日、大阪府東大阪市の花園ラグビー場で1回戦11試合が行われ、前回8強の報徳(兵庫)が24トライを奪い、1試合の最多得点記録を更新する162-5で山形中央に大勝し、2回戦に進んだ。
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FB山田主将のキックオフと同時に、鮮やかな“報徳劇場”が幕を開けた。60分間で重ねたトライ数は24。歴史的な大勝で初戦を飾り、最多得点記録の更新を報道陣から知らされた西條監督は「得点能力があったということ。よくボールが動き、初戦にしてはいい試合ができた」と納得の表情だった。
兵庫県大会決勝から先発7人を入れ替えてもなお、息の合ったパスラグビーは健在だ。流れるように外へと展開しては、一気に敵陣へ攻め入る。相手防御をさらりとかわすと、後はゴールラインまで駆けるだけ。WTB河野は準決勝後半の出場にとどまった県大会から一転、1試合4トライの離れ業で先発起用に応え「自信になる」とうなずいた。
今季武器とするFWの機動力も見せつけた。石浦は途中交代でフランカーとして出場し、後半だけで4トライ。右腕でタックルをはねのけながら突進を繰り返し「メンバーが替わってもやることは一緒」と汗をぬぐった。
2回戦でぶつかる国学院栃木は、今夏の7人制の全国大会準決勝で敗れた相手だ。「自分たちがやりたいラグビーをやるだけ」と山田主将。自信と確信を持って雪辱に向かう。(長江優咲)