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姫路城があしらわれた化粧まわしで土俵入りした貴景勝=エディオンアリーナ大阪(撮影・佐藤厚)
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姫路城があしらわれた化粧まわしで土俵入りした貴景勝=エディオンアリーナ大阪(撮影・佐藤厚)

 新型コロナウイルス感染防止のため、史上初の無観客開催となった大相撲春場所。ご当所の歓声がない中、兵庫ゆかりの力士たちは黙々と奮闘する。初めて大関で地元場所に凱旋(がいせん)した貴景勝(芦屋市出身)、前頭の妙義龍(高砂市出身)と照強(南あわじ市出身)の幕内3人を筆頭に、関取を目指す若手まで角界で一大勢力を築く32人の兵庫勢。勝負の後半戦に向かう郷土力士を紹介する。

     ◇

 昨年の春場所後、兵庫県出身力士として39年ぶりの大関となった貴景勝が、静寂のご当所に苦しんでいる。7日目に白星を先行させたが、既に3敗。無観客開催に「こういう経験は初めてだが、その中でも不動心で臨むことが本当の強さ」。次世代の旗頭が試練と向き合う。

 立ち合いで押し込めず、後手に回る取組が目立つ。2日目に早くも土がつき、4、5日目も平幕に不覚を喫した。「体が動かないときも精神力が引っ張ってくれるが、その逆はない」。負傷による関脇転落を経験しても折れなかった心の強さを支えに、異例の場所で自らの内面と闘う。

 場所前、自ら望んだ姫路城の絵柄の化粧まわしを県後援会から贈呈され、初日の土俵入りで披露した。だが、万雷の拍手はなし。「あらためて歓声のありがたさが分かった」と漏らす。

 それでも、他のスポーツが軒並み中止や延期を余儀なくされる中、「戦えていることは当たり前じゃない」。初日は戸惑いを隠せなかった土俵に、今は感謝の思いを抱く。23歳の若さで看板力士の座を担う貴景勝は「出し切るだけ。その姿勢を見てほしい」ときっぱり。代名詞の突き押し相撲を取り戻し、後半戦の巻き返しを期す。(山本哲志)

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