大関昇進確実の朝乃山、素顔は「きれい好き」 兵庫出身の付け人語る

2020/03/23 07:00

 大関昇進を確実とした朝乃山の付け人を務めるのは兵庫県出身の力士。三段目の朝鬼神(加西市出身)と序二段の朝童子(三木市出身)は、誰よりも近くで支えてきた。 関連ニュース 丹波国際映画祭 グランプリに、手話を守る闘い描いた「ヒゲの校長」 谷監督、当事者起用し表現追求 明石の精神病院で患者死亡 遺族の支援団体が初会合「長期の隔離は人権侵害」 抱卵したマダコ、外敵から守れ かごに入ったタコつぼを海中に 明石・江井島、二見の両港

 場所中、朝鬼神は花道の奧で朝乃山の背中をたたき、気合を注入してきた。くっきりと残る手形はファンから「天使の羽」と呼ばれることも。「痛いと思う。僕も痛いから」と笑う。
 元ボディービルダーという異色の経歴を持つ朝鬼神は「ダンベル(の重量)は自分の方が上だけど、10回できる重さをしっかりやるからけがが少ない」と、年齢では一つ年下の朝乃山を評する。
 主に身の回りの世話をする朝童子は、朝乃山の「きれい好き」な一面を明かす。本来、付け人が担う洗濯は朝乃山が自ら行うという。風呂場で188センチ、177キロの大きな背中を流し、稽古場では「脇を締めて強く当たれ」「小さくても変化するな」と助言を受ける。仰ぎ見る存在から大きなものを得ている。(山本哲志、有島弘記)

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