スポーツ

  • 印刷
神戸製鋼が開幕6連勝を飾った2月23日の東芝戦。ユニバー記念競技場で行われたトップリーグとしては過去最多となる2万3647人が詰めかけた=神戸市須磨区
拡大
神戸製鋼が開幕6連勝を飾った2月23日の東芝戦。ユニバー記念競技場で行われたトップリーグとしては過去最多となる2万3647人が詰めかけた=神戸市須磨区
神戸新聞NEXT
拡大
神戸新聞NEXT

 2連覇を目指すシーズンが幻となった。ラグビー・トップリーグ(TL)は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、2日にはリーグ戦に続いて日本選手権が中止に。2冠に輝いた昨季以上の戦力を整えた神戸製鋼は、失意と不安の中で長いシーズンオフに突入した。(山本哲志)

 4月11日。この日はTLの覇権を懸けたパナソニックとの大一番が行われる、はずだった。

 両チームには「笑わない男」で有名になった稲垣啓太(パナソニック)や明るいキャラクターで人気の中島イシレリ(神戸製鋼)ら昨秋のワールドカップ(W杯)日本代表選手がそろう。昨季はパナソニックと対戦がなく、2004年から公式戦15連敗中。福本正幸チームディレクター(TD)は「『今年こそ』という意気込みだったが…。ウイルスには勝てない」と無念そうに語った。

 リーグは2月22、23日に第6節を終えたまま、3月23日に9節を残して打ち切りが発表された。6戦全勝の神鋼は首位パナソニックを勝ち点2差で追い掛けていたが、リーグは成立せず。個人記録は残るものの、順位は確定しなかった。

 クラブは5月下旬に予定されていた日本選手権で2連覇を目指し、いったんは練習を再開した。しかし、世界的スターのダン・カーターや現役オールブラックスのブロディ・レタリックらは既に帰国。その後、兵庫県内でプロ野球選手やサッカー選手の感染が相次いで発覚したため、クラブは4月1日から全ての活動を停止した。

 来週末までは施設やトレーニング機器の使用を中止し、選手には外出自粛や日々の検温を求めている。社員選手は社業に励む一方、「家の周囲を走るくらいしかできない」と漏らすプロ契約の選手も。それでもクラブは「身内から感染者を出さないよう注意したい」と練習自粛の徹底を求める。

 今後については白紙の状態だ。鋼材需要の悪化などで本業が苦しむ中、巨大戦力を抱えるラグビー部も“緊縮財政”を強いられそう。「引退する選手は少なからずいる」と関係者は明かし、外国人選手との契約問題にも影響を及ぼしかねない。

 かつてない盛り上がりを見せたW杯から約半年。薬物問題も影を落とし、ラグビー界を巡る景色は一変した。来年1月開幕とされる来季まで、ラグビー人気を継続できるか。クラブはツイッターを活用し、自宅でできる体幹トレーニングやパスなどの練習メニューを紹介し始めた。福本TDは「先を見ても不安になるだけ。ウイルスの収束を願いつつ、今やれることをやるしかない」と話す。

スポーツの最新
もっと見る

天気(5月25日)

  • 26℃
  • ---℃
  • 40%

  • 27℃
  • ---℃
  • 60%

  • 27℃
  • ---℃
  • 20%

  • 28℃
  • ---℃
  • 40%

お知らせ