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元ハンドボール女子日本代表で、武庫川女大強化コーチの佐久川ひとみさん。学生に経験を還元している=西宮市武庫川町
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元ハンドボール女子日本代表で、武庫川女大強化コーチの佐久川ひとみさん。学生に経験を還元している=西宮市武庫川町

 女子ハンドボール界の「顔」として日本代表の主将を務めた佐久川ひとみさん(42)が、兵庫県西宮市の武庫川女大で強化コーチを担っている。就任2年目を迎え、経験をさらに注入するさなか、新型コロナウイルスの感染拡大に直面した。練習休止中の取り組みを中心に、開催国として1976年以来の五輪出場が決まっている日本代表についても聞いた。

(聞き手・有島弘記)

 -練習休止を受け、選手への指示は。

 「体がなまらないよう、トレーナーさんに組んでもらったメニューを動画で送っている」

 -他には。

 「肩甲骨と股関節回りを常に動かしてほしいと言っている。毎日やっていたトレーニングがあるので。可動域が大きい方がいいシュートを打てるし、股関節が柔らかいと、ディフェンスなら相手の動きに遅れない。攻撃なら大きく横に一歩を踏み出せる」

 -現在、選手との接し方は。

 「基本的に大人なので、入りすぎず、放置しすぎず。連絡は3日に1回ぐらい。『信じてやってきたことを続けてほしい』と伝えているが、さぼらないと思う。例えば、けがで1週間休むと、練習についていけない。本人たちがよく分かっているし、女子は体力が戻るまで休んだ日の倍の日数がかかるとも言われている」

 -この期間を利用して自ら取り組んでいることは。

 「この1年の試合を振り返っている。自分がさせたいことが春、秋、インカレと、その時々でどれぐらいできていたか。個人でも一人ずつ課題を探り、伝えられるようにまとめている」

 「再開後はとにかくボールに慣れること。でも、けがをさせてはいけないので、体の様子を見ながら。そこが本当に重要になってくると思う」

 -現役時代、大けがなどで長期間練習できないことはあったのか。

 「ねんざぐらいで、なかった。(コロナ禍は)特に4年生が気の毒。春の仕上がりが良く、ゲームをしながら修正していく段階まで総合的に上がっていた。(目標のインカレ4強も)やることをやれば、と思っていた」

 -日本代表に目を向けると、東京五輪が延期になった。

 「(知り合いの選手は)『あと1年やらないといけなくなりました』と言っていたが、落ち込む様子ではなかった。自分たちがやることは変わらないとも言っていた」

 -昨年の世界選手権は近年最高の10位。今後の伸びしろは。

 「(世界選手権では主力に)けが人が出ていたので、その選手たちが復帰できれば。五輪への思いも強いだろうし、延期はメリットになる」

【さくがわ・ひとみ】1977年、沖縄県生まれ。沖縄・浦添高から実業団に進み、オムロンでは2005年シーズンから日本リーグ4連覇。ベストイレブンには8年連続で選出された。日本代表でも10年以上活躍し「中東の笛」で世間の関心を集めた07~08年の北京五輪アジア予選で主将を務めた。韓国リーグにも挑戦し、12年に岩手・富士大に選手兼コーチとして入学。39歳で迎えた16年の岩手国体を最後に現役を引退。強化コーチを務める武庫川女大には19年に着任した。42歳。

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