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岩手戦の記録。兵庫のセンター広瀬真希が両チーム最多の23得点
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岩手戦の記録。兵庫のセンター広瀬真希が両チーム最多の23得点

 ハプニングもありつつ、厳しい練習に身を委ねた直前合宿だった。

 すべては兵庫国体、福岡戦のため。開催県メンバー全員が「ここで終われない」と思っていた。

 接戦を強いられた岩手との1回戦。兵庫は第4クオーター、1対1から、区域を守るゾーンディフェンスに切り替えた。

 腕の長い荒木恵美(夙川高)が高い位置で張る。すると相手は鋭いパスを出しづらく、浮き気味に。球の滞空時間が長いと、兵庫は守りやすい。

 疲労の色がにじんできた岩手勢は、なかなかシュートに持ち込めない。

 「一人一人の守りがかゆいところに手が届く感じ」。兵庫コーチの高松一人は胸をなで下ろした。

 さらに流れを引き寄せたのが、人呼んで「持ってる女」、センター広瀬真希(須磨学園高)だ。

 競技を始めたのは神戸市立伊川谷中1年からと、国体メンバーの中では遅い。そこから急成長し、高校3年の夏には兵庫県総体でチーム初優勝に貢献。神戸新聞には自身の写真が大きく載った。

 地元国体の初戦。初めて祖母も応援に駆けつけてくれ、気合十分だった。「いつも周りの子が上手にパスし、助けてくれる」と感謝しつつゴール付近で点を積み重ねた。

 81-75でブザー。広瀬が両チームで最多の23点を稼いだ。

 17得点で続いた山中美佳(神戸龍谷高)が「ばたばたした。なんとか勝った」とひと息ついた頃。数分しか出番がなかった主力の滝井亜里沙(園田高)が、監督の吉川公明に声を掛けた。

 「なんで私、あまり出られなかったんですか」

 吉川は返した。

 「客席から福岡の先生が見てるやろ」

 滝井は翌日の大一番、福岡戦の隠し玉だった。

=敬称略。肩書、所属は当時=

(藤村有希子)

【あらすじ】2006年秋の兵庫国体バスケットボール少年女子。地元兵庫は選抜メンバーを組み、強豪・福岡が待ち受ける2回戦を最大のヤマ場と捉えていた。

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