スポーツ

  • 印刷
動画一覧へ
兵庫県選手団を紹介するパンフレット
拡大
兵庫県選手団を紹介するパンフレット

 兵庫の背番号15、滝井亜里沙(園田高)は試合でも緊張しないタイプだ。

 「あんまり何も考えない方で」。自己分析もあっけらかんとしている。

 強心臓ぶりは、兵庫監督の吉川公明も感じていた。「大きくて、あんなにはしゃぐ子はいない」。褒め言葉だ。

 滝井は178センチある。

 小学6年の時に155センチだったところから、大阪・豊中四中の3年間は「伸び放題」で、20センチ近くアップ。高校でさらに上積みされた。

 ただ、上背のなかったミニバス時代にドリブル練習を多くこなしていたので、その後も器用さは失っていない。

 兵庫コーチの高松一人は、滝井の質(たち)をこう読み取っていた。

 「地味に体を当てるポストプレーよりは、全体を見渡してスピードを出す動きの方が、性に合ってるんじゃないか」

 飛び抜けて背の高い子というのは得てして、周囲から視線を浴びたり、からかわれたりして内向的になるものだが、彼女は違った。

 兵庫国体の開幕前、新聞や大会パンフレットに載せる顔写真を撮影した時も、一人、とびきりのスマイルだった。

     ◇

 そんなキャラクターもこの日ばかりは武者震いした。

 2006年10月2日。開催県の威信を懸け、練ってきた福岡対策をやっとぶつけられる日が訪れた。

 前日の岩手戦ではプレータイムが少なく、なぜなのか指揮官に探りを入れたりもしたけれど、きょうこそは自分が作戦の核。

 「どこまで戦えるやろう。わくわくする。ここまでやってきたから、後は楽しむしかない」

 滝井は一世一代の勝負へと向かった。

=敬称略。肩書、所属は当時=

(藤村有希子)

【あらすじ】2006年秋の兵庫国体バスケットボール少年女子。地元兵庫は選抜メンバーを組み、強豪・福岡が待ち受ける2回戦を最大のヤマ場と捉えていた。

スポーツの最新
もっと見る

天気(7月11日)

  • 27℃
  • ---℃
  • 80%

  • 30℃
  • ---℃
  • 60%

  • 28℃
  • ---℃
  • 90%

  • 27℃
  • ---℃
  • 90%

兵庫県内に 警報 が発令されています

お知らせ