フットサル最高峰の女子Fリーグ 兵庫から2クラブ参戦

2020/05/25 13:00

女子Fリーグ3連覇を飾ったアルコイリス神戸。今季からアルコ神戸に改称し、さらなる飛躍を期す=1月、名古屋市港区(アルコ神戸提供)

 フットサル最高峰の女子Fリーグに今季、兵庫県から2クラブが参戦する。リーグ創設以来3連覇中のアルコ神戸(旧アルコイリス神戸)と、新規参入ながら別大会で日本一の経験があるSWHL西宮。新型コロナウイルスの感染拡大で、開幕は8月1日を予定しているが、覇権争いの中心は兵庫勢だ。(有島弘記) 関連ニュース 海渡りかなえた夢から一転、事故で両目に障害 壮絶リハビリ経て…「当事者」になり知った世界と新たな目標 フットサル女子Fリーグ 神戸が3季連続V J1神戸とデウソン神戸が“コラボ”で催し 2日

 女子Fリーグは2017年に発足し、今季は3クラブ増の11クラブで構成。プロリーグではなく、兵庫の両選手は働きながらプレーする。
 今季からクラブの愛称を正式名称としたアルコ神戸は08年の創設以降、数々の栄冠に輝く。同リーグ以外にも、全日本選手権で計5度の優勝。滝川第二高サッカー部で岡崎慎司(スペイン2部ウエスカ)と同期だった神戸(かんべ)洋平監督は「選手の基本技術とフィジカル能力が高い。一人一人がよく考え(戦況に)すぐに対応できる」と常勝の理由を語る。
 一方、SWHL西宮は10年に活動を始め、チーム名の「SWH」は主要スポンサーの桜橋渡辺病院(大阪市)の略称、「L」はレディースを指す。15年に全日本選手権を初制覇すると、今年2月には別の主要大会、地域チャンピオンズリーグで2度目の頂点に立った。
 女子Fリーグの参入にあたり、ホームタウンや財政面の条件をクリア。さらなる飛躍に向け、今春、自前の練習場が西宮市山口町船坂に完成し、子どもたちの育成拠点としても準備を進める。
 国内タイトルを争う好敵手であり、日本代表に選手を送り出す両クラブ。なぜ、強いのか。その要因を、SWHL西宮の上久保仁貴監督は「兵庫はサッカー文化が栄えている」とする。古くから高校、大学に全国的な強豪がそろい、卒業後、フットサルに転向する選手が多いという。クラブが強くなれば、全国からも有力選手が集まるようになり、兵庫の土地柄が人材の求心力になっている。

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