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タイヤに向かって木刀を振る明石高剣道部の選手ら=1日、明石市の同校(撮影・秋山亮太)
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タイヤに向かって木刀を振る明石高剣道部の選手ら=1日、明石市の同校(撮影・秋山亮太)
体育館の窓を開放した状態で、友金幸雄監督(左端)の話を聞く村野工高バドミントン部の選手たち=1日、神戸市長田区の同校
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体育館の窓を開放した状態で、友金幸雄監督(左端)の話を聞く村野工高バドミントン部の選手たち=1日、神戸市長田区の同校

 兵庫県内の県立高校などでは授業とともに部活動が再開したが、現場は引き続き、新型コロナウイルス感染拡大の影響と無縁ではいられない。主要大会が軒並み中止となったことで目標を失った3年生の戸惑いや大学受験への不安、そして「3密」を避けたトレーニング…。県高校総体などの代替大会開催に向け、関係者らは知恵を絞るが、部活動の現場では当面、手探りの日々が続く。(尾藤央一、小川康介)

■「区切り」はいつ?

 1日午後、明石高の剣道場。分散登校のため、午後の授業を受けた剣道部員の約半数にあたる1~3年生10人が防具を着けずに汗を流した。

 3年生は小村尚輝、土井桜子の男女各1人。女子は昨秋の県高校新人大会団体で初優勝したが、出場権を得た今年3月の全国高校選抜大会出場は中止となった。目標に掲げた全国高校総体(インターハイ)も取りやめとなり、久々に練習に参加した土井は「みんなと一緒にトレーニングできたうれしさと、インターハイに向けて練習できない悔しさの半々」と複雑な心境を語った。

 休校中も日々の練習内容をノートにつづり、動画を研究し、自己分析していたが、インターハイ中止決定の翌日以降、後輩の課題や弱点を似顔絵とともにノートに記すように。時間の経過とともに「来年、後輩がインターハイに出てくれることが自分の喜び」と気持ちをほぐしていった。

 代替大会開催を信じ、今後も部活動は続ける。だが、体育教諭を目指した大学受験の勉強も控えるため、練習参加頻度は少なくなるという。土井は「新チームでも頑張ってほしいので、いつまで自分が主将なのか。区切りが難しい」と明かす。

■名門の苦悩   

 昨年の兵庫県高校総体バドミントン男子団体で節目の20連覇を飾った村野工。活動を再開した1日は1~3年生16人全員が集まり、ミーティングで今後の練習の注意事項を確認した。3年生の孫田太郎主将は「やっと練習ができる。気持ちが高ぶっている」と笑顔を見せた。

 この2カ月、選手は筋力トレーニングやランニングのほか、外で家族とシャトルを打つなど個々で練習をこなし、ノートにその日の活動内容や食べたものを記して自分を見つめ直してきた。

 全国高校選抜大会に続いてインターハイの中止も決まり、孫田主将は「20年出場し続け、OBの方々が積み重ねてきたもの(歴史)がある。そのプレッシャーの中で今年も勝つぞと思っていたのに、周囲の方々に恩返しができないのは残念」と名門ならではの苦悩も打ち明けた。

 1学年上の選手層が厚く、今の3年生は高校であまり全国大会の経験がない。「インターハイの舞台を踏むのと踏まないのとでは、経験値が全然違う。本当につらい」と友金幸雄監督。OBの細川泰大コーチは「ここまでの頑張りは無駄じゃない。必ず人生で生きる」と選手に語り掛けた。3年生は今夏に予定される県総合選手権などを目標に練習する。

■練習方法の見直し

 部活動は6月14日まで平日2日間、土日はどちらか1日だけ練習でき、時間は90分以内に制限される。さらに密閉・密集・密接の「3密」を回避するため、練習方法の見直しも余儀なくされた。

 練習を再開した明石高剣道部では、技を仕掛ける時の気合や仲間を鼓舞する掛け声はなく、足音だけが道場に響いた。全日本剣道連盟が対面稽古自粛の方針を示しているため、竹刀より重い木刀でのタイヤ打ちから始まり、十分な距離を保ちながら、20キロの重りを身につけて竹刀を振った。寺井雄監督は「実戦の動きをできるだけ入れて、筋力を鍛えていけたら」と見通しを示す。

 バドミントンは通常、風や光がプレーに与える影響が大きく、体育館の窓やカーテンを閉めて練習する。だが、村野工高の友金監督は「シャトルが風で流れるだろうけど、窓を開けてできないことはない」と感染防止策を徹底。ゲーム中のハイタッチや握手、声だしも控える考えだ。

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